ニュース・活動報告

加害者・水野憲一の遺族による、国賠訴訟高裁判決に思う

「一橋大学教授轢死事件」被害者遺族

 東京拘置所(東京都葛飾区)で拘置中に自殺した水野憲一元被告(当時45歳)の母親が、精神疾患の投薬中止が原因だとして約1億円の賠償を国に求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は29日、約3000万円の支払いを命じた一審・東京地裁判決(05年1月)を変更し、賠償額を約3800万円に増やす判決を言い渡しました。一審は水野元被告の性格も自殺の一因だとして損害額から減額したが、八木一洋裁判長は減額(過失相殺)を認めませんでした。
 判決によると、水野元被告は傷害致死罪に問われて東京地裁八王子支部で実刑判決を受け、無罪を主張して控訴中の02年6月、八王子拘置支所から東京拘置所に移され、長年服用していた向精神薬の投与を中止された、その4日後、独居房内でぞうきんをのどに押し込み自殺したのです。

 しかし全ての始まりは、水野憲一が2000年12月4日夜8時15ー25分にJR中央線国立駅周辺で一橋大学教授であった辻内鏡人さん(当時46歳)を轢殺した事件であり、事件の真実を知りたいとのご遺族の思いを受け、のべ220人のボランティアが2万枚以上のビラをまき、多くの目撃情報を集めた結果、刑事一審では傷害致死罪で実刑判決が出されたのです。

 間もなく6度目の命日を迎える被害者遺族・辻内衣子さんは、一審判決後、被告の母親が起こしたこの国賠訴訟を傍聴してきました。その裁判の中で水野側が、2000年の事件を[冤罪]というに及び、どうしても犯罪被害者遺族の気持ちを伝え、一方的に事件を歪曲させてはならないとの思いを伝えたい、とのお申し出をいただきました。


加害者・水野憲一の遺族による、国賠訴訟高裁判決に思う」(PDF形式)


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