ニュース・活動報告

11年目の誓い――時効まであきらめない





<写真協力:高野正子氏>


JR池袋駅で立教大学4年の小林悟さん=当時21才が見知らぬ男に殴られて死亡した事件から11年目の4月11日、父親の邦三郎さんら遺族、池袋署員、犯罪被害者家族の会ポエナ、日本ガーディアン・エンジェルス(http://www.guardianangels.or.jp/)の協力のもと、情報提供を呼びかけるビラを配布しました。

 事件は平成8年4月11日午後11時半ごろ、池袋駅の山手線ホーム(7・8番線)で発生し、悟さんは背広姿の24〜38歳くらいのがっしりした体格の男(当ホームページ情報提供のお願いにて詳細掲載)に殴られて転倒し、頭を強く打ってその5日後に亡くなりました。警視庁は当初、傷害致死容疑で捜査していましたが、たった一人駅頭で署名活動を続けた邦三郎さんは、その公訴時効(7年)直前の平成15年3月、容疑を殺人(時効15年)に切り替えることができ、今も犯人の情報を求めて活動しています。

 その後自身の経験から、司法制度の矛盾と防犯の重要性を訴え、他の犯罪被害者との協力・相互支援が必要であると決意し、昨年の4月11日「犯罪被害者家族の会ポエナ」を発足させました。長年の主張が認められ、2004年、およそ100年ぶりに殺人事件の時効は25年に改正されました。しかし殺人事件や傷害致死の被害者遺族の悲しみ苦痛に時効は無く、また時効後に犯人が発覚する事件も後を絶ちません。
 残念ながら悟さんの事件は後4年で時効を迎えてしまいます。しかし父親の邦三郎さんは「最後まで犯人を捜すために戦う。そして殺人や傷害致死などの重要犯罪においては、<時効の撤廃>を求めて活動していく」と、また防犯の取組の重要性を様々な角度から社会に問い続ける決意を改めて訴えました。

 悟さんの事件の発生時、終電間際とはいえ120人の目撃者がいたと推定されますが、当時名乗り出たのは9人だけだったのです。新たな情報提供を求めて今回は事件が起きた時間帯に近い、夜10時半からビラを配布し通行人に呼びかけ、池袋署が用意した犯人の似顔絵入りのビラ3000枚はわずかな時間で配布を終えました。

2007/4/21掲載


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