ニュース・活動報告

【新宿駅痴漢冤罪】国賠支援のお願い
 ―原田信助さんへの違法捜査に対する国家賠償請求訴訟





原田信助さん(当時25歳)は、

平成21年12月10日(木)午後11時頃

新宿駅15番線と16番線へ向かう途中、北通路代々木側階段を登ろうとしたところを痴漢に間違われ、男子大学生らより一方的な暴行を受けました。そして、誤解を受けたまま新宿警察署で取り調べを受け、心身ともに疲れ果て将来を悲観し、翌朝自殺しました。

信助さんの遺族は、彼に対して何故、どうしてこのような暴力が振るわれたのか、真実を知りたいと願っています。

平成23年4月26日に、母・原田尚美が息子に代わり新宿署を提訴したのは、息子の名誉の回復のため、そしてこの国の警察の捜査によって、息子のような被害者を二度と出して欲しくないという願いからです。

この裁判を通して信助さんの無罪を明らかにし、その名誉を早期に回復できるよう、当会も積極的に支援してまいります。 皆様のご支援を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。


●裁判傍聴のお願い(お知らせ)

「原田信助さんの国賠を支援する会」
ホームページ:http://haradakokubai.jimdo.com/
Eメール:harada-kokubai@excite.co.jp


母・原田尚美からのメッセージ


事件現場で目撃情報を求める原田尚美さん。
(事件当時の情報が隠蔽されており、暴行を受けた現場すら定かではありません。)
私の息子、原田信助は、平成21年12月10日午後11時頃、帰宅のため新宿駅構内を通行中に、見知らぬ男性らから、突然階段から引き落とされ、暴行を振るわれました。そのあげく、警察から痴漢容疑をかけられ、長時間の取り調べのために心身ともに疲れ果て、自殺に追い込まれました。

事件があったとき、暴行を受けていた息子は、何とか抵抗して体勢を反転し、「今、暴行を受けている」と携帯電話から110番通報しました。
ところが、新宿駅西口交番から駆けつけた警察官に無理やり連行されたのは息子の方でした。
「任意同行」と称されて、交番に連行された後拘束され、実家に電話をすることも許可して頂けませんでした。そして、「あなたは被害者なんだから、署に行って、刑事さんに話さなければいけない」と、騙されて、パトカーで新宿警察署に連行されました。

息子は、新宿署の刑事に「痴漢容疑の取調べだ」と言われて、初めて自分に痴漢の容疑がかけられていることを知りました。
息子は、自分が一方的に暴行を受けた被害者であることを説明しましたが、3人の刑事はメモでさえ取ろうとしませんでした。
翌朝まで一方的に自白を迫る取調べが続き、「原田さん、もう帰っていいですから」と担当の刑事に言われたのは朝の4時頃でした。

息子は、一方的な取り調べに打ちのめされ、 『私はこれから、ニュースでよく聞く“痴漢冤罪被害者”としての人生を歩まなくてはいけないのでしょうか』と訴え、「こうなちゃった人生 事件 どういう訳で」という無念の言葉を残し、自殺に追い込まれました。

さらに警察は、亡くなった信助を、痴漢の被疑者と認定して書類送検し、一方で、息子が必死で訴え続けていた暴行事件については捜査を行わないまま、書類送検も行わず、そのままにして終わらせてしまいました。

私がその夜、息子の身に何が起きたのかを詳しく知ることができたのは、息子が英会話の勉強のために持ち歩いていたボイスレコーダーを、私に残してくれていたからです。
新宿西口交番と新宿警察署の取調べの一部始終を録音した息子のボイスレコーダーには、突然の暴行によって傷ついた身体の手当てもされず、自分は110番通報した被害者だと説明しても、訴えを取り上げず、電話も許されず、身に覚えのない痴漢の被疑者として一方的に追及され、どんどん衰弱していく息子の声が収められています。

息子の人生は、希望に向かって歩み始めたばかりでした。息子は意志の強い努力家で、JAXAに入る時には、一日15時間も勉強していたことを、親友の方から教えて頂きました。
息子がいなくなり、初めてむすこの部屋に入りましたら、部屋中本がいっぱいで、資格試験の参考書が積まれていました。事件の前月には情報処理技術者の資格も取得していました。他にもまだまだ人生で挑戦したいことが沢山ありましたし、「将来、早稲田大学に奨学金をつくりたい」などの夢もありました。

2010年12月27日の警視庁通信指令本部の証拠保全の検証において、「お腹を触られた」被害を申告した女性が、事件の翌朝4時30分前には、「(息子は)人違いだった」と証言していた事実が明らかになりました。
人違いであることが判っていながら、49日後に、息子を「東京都迷惑防止条例の被疑者」と認定して、書類送致した新宿署の行為は、犯罪であると言わざるを得ません。
人間として、親として許すことはできません。

2011年4月26日に、私、原田尚美が息子に代わり新宿署を提訴したのは、息子の名誉の回復のためと、この国の警察の捜査によって、息子のような被害者を二度と出してはいけないという願いからです。

息子の事件が報道されてから、沢山の方々にご支援を頂きました。
本当に感謝しております。 皆様に、心より御礼申し上げます。
息子の名誉の回復のみならず、今後同じ冤罪事件が起こらないためにも、頑張ってまいります。
これからも皆様のご支援を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

2013年5月7日掲載


前のページへ戻る