上反角部の迎角の計算式(08-03-04, 04-01)

迎角:ムカエカクと読んだりゲイカクと読んだりしますが、気流に対する翼の角度です。翼が胴体に対して何度かを言う取り付け角とは別物です。
図で翼央の迎角がa(赤色三角形)の場合、角度dの上反角が付いた翼端部の迎角を求めます。揚力は翼面に垂直な方向に発生しますから、迎角もその垂直面で測る必要があります。その垂直面は上反角dだけ翼央の垂直面より内側に傾いた面になり、迎角計算の直角三角形は柿色で示しました。

赤い三角形の翼中央では
tan(x) = h/(c*cos(a))
橙色の上反角部では
tan(x') = h*cos(d)/(c*cos(a))
この2式から
tan(x') = tan(x)*cos(d)
の関係が得られ、x、x'が微小角でラジアン表示の場合、tan(x)≒x、tan(x')≒x'の関係があるので
x' = x*cos(d)
つまり上反角のない翼央の迎角がxの場合に上反角部の迎角はx*cos(d)(dは上反角)となります。
例えば、翼央の迎角x=8度の場合、上反角20度の翼端の迎角は8*cos(20)=7.52度
になります。

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