01621/02124 QWE01503 松本允介 g:模型翼型集(1)と鈴木茂氏
( 8) 95/12/05 04:56 コメント数:1

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皆さん 今晩は

模型翼型集(1)については前にも土肥さん(#876)や古川さん(#878)から紹介されまし
たが、その著者について分かった範囲でご紹介します。

模型翼型集(1) 副題:旋回腕実験値
富士見が丘模型飛行機研究会編 1948 - 1952
昭和29年7月25日 発行 (1954年)
海外版権 Model Aeronautical Press 所有

説明2ページ、記号1ページ、本文29ページのB5判ガリ版刷りの小冊子です。

翼型集のコピーによっては鈴木茂の印が押してあります(注)。
#356、#413でhimamuraさんが言及した今村八平氏が鈴木茂氏をよく知っていました。
(#1313のフライングうちわもUコンOBでもある今村さんから教えて貰ったものです。)
鈴木氏は今村さん宅から5分の所に住んでいて良く遊びに来たそうです。
以下今村さんから聞いた話です。
翼型集の実際の著者は鈴木茂氏だそうです。
鈴木氏は木村秀政氏の一番弟子で、木村氏が大学(東大/日大不明)の助教授のときの
助手だったそうです。
いろいろ実験をやっていてこの旋回腕実験もその一つだそうです。
実験設備は鈴木氏宅の6畳間か8畳間に設置され、 旋回腕は剣道の竹刀でした。
この資料は海外のモデルエアプレーン?という雑誌にも紹介されたそうです。

戦後の模型界では知られた人だった様で、F1Bの小堀三夫さんや紙飛行機の二宮さん
も知っていました。二宮さんの最初のエンジン機は鈴木氏の設計だったそうです。

模型翼型集(1)の続編についても今村さんに確かめてみましたが見つかりませんでし
た。 存在しない可能性が大です。

(注) 「贈呈 松野様 著者」 の書き込みと鈴木茂の印があります。
この松野さんは多分東京模型飛行機選手会元会長の松野さんその人と思われますから
松野さんにも色々聞いてみます。

松本允介