01622/02124 QWE01503 松本允介 a:模型翼型集(1)の主要データ
( 8) 95/12/05 04:57 01621へのコメント
a:A-dynamics c:C-Line e:Engine g:General
p:Paper r:Rubber s:Scale t:Towline
皆さん 今晩は
模型翼型集(1) 副題:旋回腕実験値
富士見が丘模型飛行機研究会編 1948 - 1952
昭和29年7月25日 発行 (1954年)
海外版権 Model Aeronautical Press 所有
この資料のポイントは最後のページの実験式です。それは
最大揚抗比 = (7.9 + (Rn/100000) - (t + m)/4.3)
* A^(1/3)
です。但し
Rn = 4*10^4 〜 12*10^4 レイノルズ数
t = 0 〜 15%C 最大翼厚(対コード百分比)
m = 2 〜 8%C 最大カンバー(対コード百分比)
A = 5 〜 16 アスペクト比
としています。(実験式が成立するのがこの範囲か、この範囲で実験したのかは不明)
A = 6、Rn = 4.5*10^4 で縦軸に最大揚抗比、横軸に
t + m をとった図に
14の測定データがプロットされていますが、13のサンプルがきれいに直線上に
並んでいます(1例だけすこし外れ)。
最大揚抗比14.5、 13.5 の上位二つはライトプレーン翼です。
レイノルズ数やアスペクト比の効果は既知だったでしょうから、
ここでの発見は - (t + m)/4.3 の項、つまり
「最大翼厚と最大カンバーは小さければ小さいほど最大揚抗比が向上する。」
ことです。
こん点でライトプレーン翼や紙飛行機が有利なのがわかります。
紙飛行機はレイノルズ数が外れていますが、傾向は同じだと経験的に言えそうです。
松本允介