01050/01565 松本允介 秤の手作り
( 8) 95/10/09 23:34 01047へのコメント


一三式艦戦さん 皆さん こんばんわ
軽量のピーナッツを作るのにポストスケールでは何かと不便でしょう。
と言って安価で高精度の秤はなかなかありません。
この機会に紙飛行機や小型模型の計量用に秤を自作しませんか。
0.1グラム単位くらいまでけっこう正確に計量できます。
以下夏休みに作文したものですが、

材料は
檜丸棒(直径5mm 長さ約30cm) 1本
洗濯ばさみ(またはクリップ) 1個
糸 少々
分銅用5円硬貨 1個
釣り用板鉛 少々
瞬間接着剤
他に1円玉10枚を準備(較正用)

概念図:
      支点

       |
   _________|_________________________________________
  | l=6cm     L-l=24cm          |
  V                         O
計測対象つり下げ用              分銅
洗濯ばさみまたはクリップ


1.全長10センチ位の糸を結んで支点用ループを作る(支点用)。
同じ長さの糸で5円玉の穴を通してループを作る(分銅)。
更に同じ長さの糸を洗濯ばさみの片方の穴を通してループを作る(計測
対象つり下げ)。
2.ml = (L - l) x c  ->  l = cL / (m + c)
但し L 秤全長(檜棒の長さ)
l 秤の左端(計測対象つり下げ点)から支点までの長さ
m 最大秤量
c 分銅の重さ
により秤の支点をきめる。
例えばL = 30cm, m = 15g, c = 3.75g(5円玉の重さ)とすれば
l = 3.75 x 30 / (15 + 3.75) = 6.0
より l = 6.0cm となる。つまり支点は檜棒の左端から大略6cmの所に
置けば良い(概念図参照)。
これに従って支点用ループを左端から大略6cmの所に接着する。
3.洗濯ばさみを通したループを檜棒の左端に接着する。
4.ここで支点で秤をぶら下げてみる。左右の何れかが重いので、板鉛を
軽い方に巻付けてバランスを取る。
(釣り用の板鉛に両面テープを張りつけたのを準備しておくと、紙飛行機
その他の調整にも便利です。)
5.バランスが取れた所で、1円玉10枚を洗濯ばさみにはさんで、支点の
反対側に5円玉の分銅を掛けてバランスする所を探す。
バランスした所に目印を付ける。
6.この目印と支点の間を10等分して印を付ける。支点側から順次
1、2、3、・・・10の目盛りを入れる。11、12・・・も
等間隔で目盛る。0.5グラム、0.1グラム単位の目盛りを入れてもいい。

これで出来上がり。

重さが丁度2倍、3倍(糸も含めて)の分銅を準備しておけば、
同じ目盛りで分銅の置き換えだけで、最大秤量を2倍、3倍に
出来ます。(2倍分銅の時は3グラムの目盛りを3 x 2=6グラム
と読替えます。)

松本允介