狭い場所での飛行調整、長いモーターランの飛行調整(06-04-06, 08-02-12)

狭い場所での飛行調整
上昇末期や滑空の調整はゴムを少し巻いて、上昇中期の調整はゴムを中程度巻いて、上昇初期の調整はゴムをいっぱい巻いて調整する。これは常識でしょうが、上昇中期、上昇初期の調整ではデサマライザー(DT)を必要最小限(5−10秒程度)に短くしましょう。動力が強いときにDTが効いても機体損傷の心配は全くありません。ただサーマルが強いとそのまま上昇を続けることがありますから要注意です。

長いモーターランの飛行調整
A級ライトプレーンでは1分以上の長いモーターランが選択肢の一つとして有力になるかもしれません。長いモーターランの場合狭い飛行場ではやはり場外飛行の惧れがあります。その場合の有効な対策としてゴムの量を(例えば)半分にしてその半分のゴムと同重量のダミーを搭載し、同じバランスでモーターランを半分にし、高トルクから低トルクまでの経過時間を半分にしながらほぼ同様に飛行を確認する方法があります。

ダミーは針金等を曲げて作りますが、長さはプロペラシャフトのゴムフックから後部のS環までの長さの丁度半分にし、且つダミーの中心にダミーの重心が来る様に両端を等長折り曲げます。ゴムを前、ダミーを後にした方がプロペラの回転はスムーズです。
モーターランが30−40秒代の一般の飛行にも適用できますが、その場合はハイトルクの時間が半減するため、悪い癖がはっきり出ない場合もあります。
この方法は室内機の調整にも使われているとのことです。

長いモーターランの飛行調整改良版
上記動力飛行の調整は出来ても、滑空時には重心位置がやや変動する欠点がありました。
この欠点は改良で解消しました。改良方式では前後に同量のゴム束、中間に針金などの重りを置きます。ゴム束と重りの合計を本来のゴムの重さと揃えます。たとえは、本来5グラムの動力ゴムを搭載する予定の場合、前に1.25グラムのゴム、中間に2.5グラムの重り、後に1.25グラムのゴムを置けば良いわけです。
この構成で5グラムの場合と同じ負荷に対して5グラムのゴムの場合の半分の巻き数で5グラムの場合はと同じトルク(したがって推力)の変遷を丁度半分の時間で経験できます。更にゴムがほどけ終わった後は5グラムゴムの場合と同じ重心位置で滑空が確認できます。
重りの長さに気を使う必要がなくなったのも小さなメリットです。


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