参考:ホテル・レストラン・レンタカー
ホテル(エンバシースイート・ブレア・ノース)
部屋
エンバシースイートは全室スイートのホテルチェーン。標準的に、Wベッド2つのゆったりしたベッドルーム(16畳前後)と、同じくらいの広さのリビングルームがある。妻子が寝静まった深夜も、リビングで心おきなくパソコンすることができる。
2000年のフロリダでも、オーランドのエンバシースイートを利用したが、今回もロス郊外のエンバシースイート・ブレア・ノースを選んだ。今回のルームチャージは、AAA割引(JAFはアメリカのAAAと提携している)で143.1ドル。ホームページで9泊予約した。
建物
エンバシースイートは、ビル構造のタイプと、モーテル型平面的構造のタイプがある。前者は新しめで、ルームチャージも高め。エンバシースイートとして建設したホテルであろう。後者は、経営が傾いたモーテルを買い取ってエンバシースイートとした思われる。日本のプリンスホテルとは逆に、新しく自ら建設したホテルの方が、はるかにいい。
1991年にカリフォルニアに来た際は、空港から電話で予約して、エンバシースイート・コビナに泊まった。しかしここは平面的構造で、外れだった。建物がぼろく、部屋もやや狭い。ハイウェイ沿いに建っているので、クルマの騒音であまり良く眠れなかった。
そこで、1泊目の翌日、フロントでエンバシースイートのパンフレット(割引クーポン券付)を入手し、近所の他のエンバシースイートを見に行ってみた。3件のうち、もっとも建物が立派で、なおかつハイウェイのすぐ脇ではないので騒音も心配なしと思われたのが、ブレア・ノースだった。フロントで「今、エンバシースイート・コビナに泊まっている。こっちの方が良さそうだから、こっちに移りたい。部屋はあるか?」と聞くと、「2日後の夜からならOK」。結局コビナは3泊で切り上げ、ブレア・ノースにその後7泊した。
無料の朝食
宿泊料金には、ビュッフェ方式の朝食代が含まれている。ビル構造のエンバシースイートの場合は、必ず中央部が最上階までの吹き抜けになっているので、ここが朝食の会場となる。
それほど豪華ではないが、そこそこ満足できるメニュー。特に卵料理は注文を受けてから作成する
cook-to-order 方式で、出来たての暖かい料理を食べられる。そのため、客が多い時間帯、朝8時前後は、数名の行列となる。
オーランドのエンバシースイートでは、ご当地名産のグレープフルーツが熟れ熟れで美味しく、1回3個くらい食べていた。ブレア・ノースはオレンジ郡なので、オレンジが美味しいかと期待したが、普通の味だった。それでも、野菜や果物が数品ずつ並ぶので、ありがたかった。
夕方の飲物サービス
夕方には1時間の、支配人主催レセプションがある。大人にはビールやカクテルを、そして子供にはソフトドリンクが振る舞われる。ポップコーンなどのおつまみも少々。
オーランドのエンバシースイートは、夕方ホテル内にいることが多かった(暑い昼間はホテルに戻ってプールで遊び、夜からまた出撃した)が、今回はずっと外出していたので、ご馳走になったのは到着日の夕方のみ。夕食のよりもやや早い時間帯に行われていることから考えると、このサービスは長期滞在客向けではなく、その日にチェックインした人向けなのかもしれない。
レストラン
1軒あったが、利用しなかった。
プール
小さいながらも快適なプールで、予想外のことなのでうれしかった。サイズは25mの3コースぐらい。いつも空いており、わが家のほかにもう1組いるかいないか。当然、ライフガードはなし。
ロスへの到着日は、時差ボケを直すために、チェックインしたらすぐにプールに向かい、3時間くらい過ごした。「2時間明るい光に当たっていると、体内時計がリセットされる」という説を聞いたことがあるが、当たっているかもしれない。今回は現地での時差ボケはほとんど感じなかった。
その後、昼間ホテルに戻ってきたときに、2回ほどプールを使った。
その他
1991年にあったゲストランドリー(コインランドリー)が廃止されていた。そのため、洗濯するのに困った。近くのコインランドリーを電話帳と地図で探し出したが、ブレア近辺はロスからやや離れた郊外のやや高級な住宅地であり、夜が早い。すべてのコインランドリーが、19時くらいには閉店してしまう。なかなか開いている時間に行けないので、結局ある日の朝(開店は7時くらい)、洗濯した。ブレア・ノースのエンバシースイートはビジネス客と観光客が半々くらいで、あまり長期滞在する客がいないのかもしれない。しかし、長期滞在する客にとっては、ゲストランドリーの有無は、大問題だ。
部屋からの市内電話は、何分でも1回75セント。これはありがたい。のんびりインターネットに接続することができた。しかし、海外ローミングの料金は従量制なので、帰国後に届いた請求書は、なかなか高かった。
レストラン(パーク外)
Souplantation
1991年にカリフォルニアに来た際に、サンディエゴ大学のそばで
Soup Exchange というスープを主力とするビュッフェスタイルのファミリーレストランを利用した。日本にはないおもしろいメニュー構成で、味もなかなかで、楽しかった。今回、ブレア近辺で
Soup Exchange を探したが、見つからなかった。かわりに、ライバル店と思われる
Souplantation を発見し、なかなか評判が良く混んでいるらしいので、行ってみた。
内容は、ほとんど Soup Exchange と変わらない。しかし味の方は、少し落ちる気がした。また、小さな子連れやお行儀の悪い若者も少なくないので、店内の清掃状況が悲惨な状態であった。メニュー構成や価格(家族3人で飲物を含み30ドルくらい)から、このような客層になることは明白なのだが、少々残念。
Burger King
カリフォルニア州では、レストランやファーストフード店に、喫煙席は存在しない。そのため、あちこちの店で、店頭タバコ族の人たちを見かけた。私も何回か混ぜてもらった。
ある日の Burger King では、体重のありそうなカップルが店頭タバコしていた。まわりに灰皿が見あたらないのでどうするのかと思ったら、吸い殻は一所懸命靴の裏で消化して、ゴミ箱に投げ入れていた。ゴミ箱が火事になっても、近くに燃えそうなものはないので安心だが、大ざっぱだ。
じっと見てたら、手招きされた。見たことがないタバコを1本くれて、火まで付けてくれた。見かけによらず、優しい人たちのようだ。「最近のカリフォルニアは、アホな奴が法律を作るから、スモーカーは店の外で吸うしかないので、暑くて困る」みたいなことを言っている。「日本には、全席禁煙のレストランはまだほとんどない」と言ったら、「それなら日本に行きたいぜ、英語は通じるかな」と言う。「あまり通じない」と言ったら、「じゃあ、日本語の勉強でもするか、俺たちだって、おじぎの仕方は知っているんだぞ」と、カップルで実演してくれた。なかなかファンキーな人たちだった。
MILLIE'S
昔、日本に進出したばかりのデニーズは、知らないメニューが多く、コーヒーをガバガバ飲めて、実にアメリカくさかった。初期の日本のアイホップに至っては、薄暗く茶色い店内で、コーヒーはポットに入れてどんとテーブルに置き、勝手に飲めという感じで、おーすごいシステムだと感心した。しかしその後、アメリカ出身のファミレスはどんどん日本に迎合してしまい、新鮮さを失った。日本人好みの明るい店内、大きなガラス窓、そして何でもありのプライドのないメニュー構成。何のことはない、昔からあるドライブインや定食屋が、少し近代化して、ファミレスという名前に変わっただけのことだった。
しかし、アメリカのファミレスは、楽しい。メニューを読んで、こっそり辞書で調べても、何だか分からない食べ物があると、なんだかうれしくなってくる。今まで見たことがないファミレスを発見したりすると、たとえ満腹であっても、またいでは通れない。
この店は、アナハイムのDLの近くで発見した。カリフォルニア州に15店を展開する弱小チェーンらしい。メニューはごく普通の構成だが、じっくり読んで悩んだので、オーダーするのに20分くらいかかってしまった。安くてまあまあ美味しく、なかなか満足できた。
YOSHINOYA
アメリカに進出した吉野家のビーフボウルなるものはどんなものか、試しに買ってみた。並を2人前と、漬け物1人前。ふたを開けると、肉が厚くでかい。ご飯の盛りは、大盛りを通り越して、2人前はありそう。ついでに肉がかたいので、噛んでも噛んでも飲み込めない。これはとうてい牛丼とは言えない。スジ強化・焼肉丼といった感じだ。結局家族3人で、半分くらいしか食べられなかった。浅漬けは日本と同じ味で美味しかった。
レンタカー
予約
1991年にカリフォルニアに来たときは、エイビスでミッドクラスの予約ながらラグジュアリークラスのキャデラックを出してもらい、とても良かった。そこで今回は、ラグジュアリークラスと決めていた。
ホームページで価格を比較すると、割引クーポンやマイレージプラスの会員割引などが使えるハーツが一番安いので、ここに決めて予約した。
チェックアウト&チェックイン
ロスの空港で、ピックアップのバスに乗って、ハーツのオフィスへ。カウンターは混雑していて、30分くらい並んだ。ナンバー1クラブの会員用のカウンターは別で、スピーディーに手続きができるらしい。ラグジュアリークラスとして出てきたのは、リンカーンのタウンカー。
チェックインは、いつものようにスピーディーだった。
走った感想
一言で言えば、巨大で豪華、しかし走行性能は度外視されたクルマ。本革のフル電動シートやオートクルーズはとても便利で、エアコンもがんがん冷える。ハンドルは軽い。
しかし、クルマの重さが各方面に悪い影響を与えている。まず、ブレーキの効きが悪い。踏んでもなかなか減速しないので、恐い。「ブレーキに頼らず、いつも車間距離は充分に取れ」という、設計者からのメッセージかもしれない。
次に、80マイル以上での高速コーナリングが絶望的。クルマが地面に貼り付くの正反対で、ふわふわ安定感がない。ハンドルを切り込んでいくと、船のようなゆったりとした左右の揺れが始まる。その揺れの中で、コーナーを曲がっていくので、不安感がいっぱいで、乗り心地も悪く、運転している自分までクルマ酔いしそうになった。
特に90マイル以上でひどいので、CMSFを見に行った日(日帰りで往復900キロのハイウェイドライブ)はしんどかった。直線では90〜100マイルまで踏むが、コーナーに入るときは80マイルまで落とし、また直線になったら加速、の繰り返し。深夜から明け方のドライブとなった帰路では、スピードを落とすととたんに眠くなるので、必死に睡魔と戦った。
アメリカ・カリフォルニア州 集客施設/イベント・視察レポート 目次
海外集客施設/イベント・視察レポート メニューページ
トップページ