ロイヤルハワイアン滞在記

(2000年8月)


1.事前準備

 旅行の目的

前回アメリカ西海岸のテーマパーク巡りをしたのは、1991年の10月。生後9か月の娘を連れての家族3人の旅行であった。その後、ユニバーサルスタジオ・ハリウッドとディズニーランドには、新しいアトラクションがいくつか追加されている。また、前回見逃したマイナーパークやアウトレットモールもある。そこで、2000年の8月に、アメリカ西海岸へ行くことにした。そしてその帰路、旅の疲れを落とすために、4泊ばかりハワイに立ち寄ることにした。

 飛行機の予約−チケットの購入

飛行機は、マイルを貯めているのでいつものUA。前回の1998年のハワイは、バンコク発券のBLUR−TH01という特殊なチケットを利用した。しかしこのチケットは、入手する手順が複雑で難しく、また旅行を開始するためには必ずバンコクに行かなければならないという制約がある(詳しくは1998年のレポートを参照)。

わが家は、冬休みにバンコク往復し、夏休みにアメリカ往復するというパターンで、1997年のフロリダと1998年のハワイで、2年連続してこのBLUR−TH01を使った。しかし、空気が悪く騒がしいバンコクの街は、どうもあまり好きになれなかった。本場のタイ料理は安くて美味しかったが、吉祥寺にあるお気に入りのタイ料理店も味の点ではそれほど負けていないことが分かった(値段は4倍だが)。さらに、1998年頃からこのチケットの価格が上昇して、以前よりはうまみが減ってしまった。そのため、今回は航空券を日本で購入することにした。

航空券は、3月ころから探し始めた。成田−ロサンゼルスの往復で、以下のような料金となっていた(消費税抜き)。なお、GO USA 14(14日前までの購入が条件)は、2000年10月の時点ではGO USA 7(7日前までの購入が条件)に変更された模様。

種類 金額 マイルによるアップグレード 発売元 備考
Yクラス
格安航空券 
大人 186,000 不可 HIS 子供料金の設定あり
帰路ホノルル立ち寄り
は別料金が必要
子供 141,000
3名合計 513,000
Yクラス
GO USA 14
大人 195,000 不可 UA 子供は大人の67%
帰路ホノルル立ち寄り
も同料金
子供 130,650
3名合計 520,650
Yクラス
GO USA GO
大人 214,000 往復2.5万マイル
片道1.3万マイル
ただし子供料金からの
アップグレードは不可
UA 子供は大人の67%
帰路ホノルル立ち寄り
も同料金
子供 143,380
3名合計 571,380
大人3名合計 642,000
Cクラス 大人 420,000 マイルでFクラスにアップ
グレードすることもできる
らしいが良く知らない
UA 配偶者は片道料金
子供は大人の67%
帰路ホノルル立ち寄り
も同料金
配偶者 267,200
子供 281,467
3名合計 968,767

やはり夏休みは、めまいがするくらい高い。格安航空券が全然格安になっていない。それどころか、UAで購入できるGO USA 14と、ほとんど価格が変わらない。ほとんど同じ価格ならば、正規割引航空券であるGO USA 14の方がいい気がする。格安航空券は発券した旅行代理店が倒産すると、航空機に乗れなくなったり、または追加代金の支払いが必要になったりするが、正規割引航空券で乗れなくなるのは、UAが倒産したときくらいだ。安心感が違う。

また、夏休みのような繁忙期は、格安航空券、GO USA 14とも、マイルでCクラスにアップグレードできるGO USA GOの料金に近いくなる。もう少しお金を払って、同時に貯まっているマイルから3人合計で7.5万マイル払えば、ゆったりらくちんのCクラスに座れる。成田−ロス便は、追い風に乗っての行きですら11時間くらいかかるので、もう若くはない私には、エコノミーの座席ではダメージが大きい。そこでGO USA GOのチケットを購入し、マイルでアップグレードすることにした。ルートと日程は、成田−(8/3)−ロス−(8/13)−ホノルル−(8/17&18)−成田。

 飛行機の予約−マイルによるアップグレード

チケット購入の手続きだ済んだら、次はアップグレードの手続きだ。しかし、これがうまくいかない。4か月前の時点で、ホノルル−成田のマイル・アップグレード用のCクラスが満員。お盆の季節なので、ハワイ便はものすごく混んでいた。そこで、まず行きの成田−ロスの片道だけ、マイルによるアップグレード(1人1.3万マイル)でのCクラス3名を確保して、帰路はホノルル−成田のアップグレードをウェイティング扱いとして、それが可となった時点でロス−ホノルルも同時にアップグレードする、という作戦とした。ロス−ホノルル間は1日4便あるので、比較的余裕があるが、問題はホノルル−成田だ。

今回のUAの予約課の女性はとても親切にいろいろ教えてくれるので、「個人的な見解でもいいから、ホノルル−成田のマイルによるアップグレードは、最終的に取れると思うか」と聞くと、「この時期にハワイに行けるなら、家族5人でCクラスでもFクラスでも何でもいいと言って、出発の前日にチケットを買うような人もいる。そのため、現在残っているCクラスの空席を、マイルアップグレード用に振り替えるのは、やるとしても出発ぎりぎりのタイミング、要するに売れ残ることがほぼ確定した段階となるだろう。また、直前に搭乗をキャンセルする人がいないとも限らないので、マイルによるアップグレードが可能となる最後のタイミングは、搭乗する前のゲートや、場合によっては1回機内に入ってから座席調整ということもある」とのこと。どうなるかは、もはや運次第、という感じだった。

アメリカ国内線であるロス−ホノルルは、マイルによるアップグレードの際に2クラスフライト(FとY)の便を選べば、Fに座れる。とても魅力的だ。往復の2.5万マイルを払えば、成田−ロス−ホノルルまではCクラスまたはFクラスへのアップグレードが確定し、最後のホノルル−成田は運を天に任せる、という状況になる。どうしようか、とても迷った。しかし、最後のホノルル−成田のアップグレードが不可となると、帰路のうち半分くらいについてはマイルが無駄になってしまう。よーく悩んで、お盆の時期のワイキキは日本人だらけであること、ロス−ホノルルはYクラスに乗ったとしてもチケットの予約クラスが高い(Bクラス)のでシートピッチがやや広いエコノミープラスに座れること(どんな状況なのか、興味がある)を考え、帰路はこの時点ではアップグレードしなかった。

帰路のアップグレードは、ロサンゼルス空港でロス−ホノルルに乗る前までに、ホノルル−成田のアップグレードが可となれば、帰路全体のアップグレードができるだろうから、ベストだ。1人1.3万マイル払って、ロス−ホノルルはFクラス、ホノルル−成田はCクラスとなる。それよりも後、ホノルル空港でホノルル−成田に乗る前までにこのフライトのアップグレードが可となれば、それでもいい。この場合はハワイ線の片道なので、1人1万マイル払って、Cクラスになる。ロス−ホノルルは多少はシートピッチの広いエコノミープラスだし、空港に着いたらタクシーでホテルに向かう(所要30分)だけなので、身体的なダメージは軽い。しかしホノルル−成田は、空港に着いてから自宅に戻るまで、自分のクルマで3時間くらいはかかり、けっこう疲れる。そのため、ホノルル−成田のエコノミークラスは、なんとか勘弁して欲しいと思った。

 ホテルの予約

以前から、カハラ・マンダリンオリエンタル(旧カハラ・ヒルトン)に、1回は泊まってみたいなあと魅力を感じていた。友人の長尾君が泊まって、なかなか良かったとのこと。敷地面積の割に客室数が少なく、人口密度が低いので、かなり静かで落ち着いた雰囲気になっていて、プールサイドでしっかり熟睡できるらしい。ワイキキビーチから少し離れているため買い物やチープな食事にはやや不便だが、タクシーに乗ってしまえばワイキキやアラモアナ・ショッピングセンターもそう遠くはない、と言う。

長尾君は、かなり多忙な弁護士で、かなり夫婦仲が良くて、年に2回くらいのペースで奥さんと海外に出かけている。ハワイ(おそらく10回以上行っているはず)では、最近はゴルフもせず、観光地巡りもせず、プールサイドやビーチで何もしないでぼーっとしていることが多いらしい。このあたりは、わが家に似ている。そのため、彼の情報や意見は、毎回とても参考になる。

以前、ハレクラニに泊まった際も、長尾君に相談した。「ハレクラニは、見るからに貧乏そうな日本人が、ジジババ&子連れで、ビーチサンダルで歩き回ってはいけないようなホテルではないか?」と聞いたところ、「ホテルとしては、なかなか悪くはない。特に人的なサービスが素晴らしい。客層としては、普通の日本人が行って卑屈になるほどすごい人たちが集まっているようなことはない。そもそもハワイは、世界の中では小金持ちの田舎者が集まる場所で、本当の金持ちはハワイなんかには行かないものだ」とアドバイスしてくれた。

今回はハワイに4泊しかしないので、カハラ・マンダリンオリエンタルに泊まるとすると、ロイヤルハワイアンに2泊、こっちのホテルに2泊という作戦になる。安全策は、お気に入りのロイヤルハワイアン4泊だが、これだとカハラ・マンダリンオリエンタルには泊まれない。カハラ・マンダリンオリエンタルに4泊という作戦は考えにくい。どっちがいいかなあと迷っていたら、うちのナマケモノが「滞在途中に引っ越しなんて、荷物のパッキングと荷ほどきが面倒だから、まっぴらよ!!!」と言うので、今回もロイヤルハワイアンになった。

料金を問い合わせてみると、1998年夏よりもGVやOFはまたさらに高くなっている。2年の間に、GVで20ドル、OFは25ドル上がった。昔から高いホテルではあるが、こんなに毎年に値上げを続けていて、客の入りは大丈夫なのかと心配になる。

部屋の種類 1998年夏 2000年夏 備考
スタンダード(本館) 315ドル 315ドル UAのホテル半額券使用不可
ガーデンビュー(本館) 385ドル 405ドル UAのホテル半額券使用可
オーシャンフロント(新館&本館) 525ドル 550ドル UAのホテル半額券使用可

2つのWベッドがありUAのホテル半額券が利用できるる一番安い部屋ということで、今回も前回同様に本館のGVにした。前回は低層階だったので、今回は高層階をリクエストしておいた。

次の項目 −−− 2.往復の道のり

ロイヤルハワイアン滞在記(2000年8月) 目次

観光地としてのハワイの魅力・調査レポート メニューページ

トップページ