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03848/03860 松本允介 r:モントリオールストッパー」の語源他
( 8) 96/12/02 00:17 03843へのコメント コメント数:1

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一三式艦戦さん 近藤賢三郎さん 皆さん 今晩は
>>ところで、どなたか「モントリオールストッパー」の語源を教えていただきた
>>いのですが?
近藤さんが御存知ないなら物知りの人に聞いても分からないかなーと思って、聞く
前に手持ちの資料の範囲で調べてみましたが、結局分かりませんでした。Uコン技
術あたりに書いてあるかもしれません。何方かお持ちの方調べてみてください。今
年の春まではInternetにこの種の質問に答えてくれる会議室が有ったのですが閉鎖
されてしまいました。とは言ってもこれだけで打ち切るのは勿体ないので分かった
ことを二三ご紹介します(次回)。

その前置きとしてモントリオールストッパーとは何かと言う事から (近藤さんには
釈迦に説法ですが) 。ストッパーとは折り畳み式プロペラの重要な仕掛けであるプ
ロペラ停止機構です。動力ゴムの勢いがある値まで低下すると、プロペラがほほ水
平になった位置でこのストッパーか動作し、そこで空気抵抗等でプロペラか折り畳
まれ、模型の滑空抵抗を減らします。
ストッパーには大別してトルク動作型と張力動作型が有ります。トルク動作型は動
力ゴムがほどけて、そのトルクがある値まで低下するとストッパーが動作する仕掛
けで、その代表がモントリオールストッパー、その変形として逆モントリオールス
トッパーと言うのもあります。一方の張力動作型はゴムがほどけてその張力がある
値まで低下するとストッパーが動作する仕掛けで通常のバネ式のストッパーがこれ
です。
モントリオールストッパーの動作原理を言葉だけで説明するのは難しいのですが、
やってみます。モントリオールストッパーの最重要部品はノーズブロックの回転部
分にプロペラシャフトと平行に装着されたストップピンです。ストップピンにはバ
ネが付属していて常時ピンを後退させる力が働くようになっています。プロペラシ
ャフトの先端は直角に折れ曲がっていて、ゴムのトルクが大きい内はこの折れ曲が
った部分がストップピンを回転方向に強く押し、この摩擦力がバネの力に打ち勝っ
てピンを保持します。トルクが弱くなるとバネの力が摩擦力に打ち勝ってピンを後
退させ、ピンの先端がノーズブロックの固定部分(胴体の先端)にあけた穴に入って
プロペラの回転を止めます。この状態でも動力ゴムのトルクは残ってピンを押して
いるのでいるのでピンが振動などで簡単に戻ることは有りません。 (モントリオー
ルストッパーの写真入りの解説がランチャーズのホームページに出ています。Inter-
netが使える方はそちらをご参照下さい。)

構造が複雑なモントリオールストッパーを使う理由は次の二点だと思います。
1. ストップピンにより停止動作が確実。通常型のようにプロペラが停止後、再び
回転する心配が無いのでプロペラの先端が主翼の下に折れ曲がる様な長いプロペラ
でも確実に動作する。
2. トルク動作型であるので多少長いゴム束でも短いゴム束でも確実に動作する。
(書き疲れたので以下次回にします。)

>>それとライトプレーンの正式な規格も・・・・まさか大日本飛行協会の規定が
>>今でも生きているわけではないでしょう。
諸先輩がこれが正しいとおっしゃるときかどうもその大日本飛行協会の規定が頭に
有るようです。その規定を紹介して頂けると例えばGPFの規定(と言ってもただ機長
50cm以下と50cm超・・)との相違が確認出来ます。

松本允介