ゴム動力模型飛行機ホームページ ゴム動力ヘリコプター

滑空するヘリコプター(06-07-17, -08-21)

翼(安定板)の形状などを工夫すると上昇の後滑空するゴム動力ヘリコプターも可能です。(10年以上前にYSF(代々木スカイフレンズ)会報に発表された)吉井秀雄さん(故人)の設計図からの復元モデル(川村清助さんの作成・飛行)です。実際1分弱滞空しました。川村さんの話では最適滑空と最適上昇の重心位置は一致しないそうです。

勝山彊さんからYSFだより1992年12月号の吉井さんの記事を入手しまた。
記事のよれば工作のポイント(含仕様)は
1.翼の取付角、スラスト角、いずれも0度、特にスラストは正確に0度。コメタルのガタも無いように。
2.翼の後退角は前縁で15度。(竹ヒゴ中央で30度に曲げる)
3.翼の上反角は、両端を5mm上げてエポキシで翼台(ミディアムバルサ1.5mm)に固着する。
4.翼面はビニールかポリエチレンの極薄のものを両面テープで貼る。引張らないで置くようにして貼る。滑空時には上側に湾曲する程度のたるみが必要です。翼長、中央で27cm。
5.胴体は4x8mmハードバルサ、全長36cm。
6.ゴム装着時の重心位置は翼の前縁から中心線で18%。(翼台の前後移動で滑空の状態を調節する)
7.プロペラ直径は18cm、薄くて軽いもの。要空転。
8.動力ゴムは3.2mm4条。スティック中央で5cmたるむ程度の長さ。
9.ゴムを除いた機体重量は焼く10g。
記事によれば吉井さんの「この三角飛行機?との出会いは91年の夏、その簡単な形と構造が魅力で、早速試作、あれこれ改造を重ねて、垂直上昇の後水平方向の姿勢で滑空するようになりました。無風の条件で、ゴム巻き数800回見当で、1分〜1分30秒滞空」としています。この三角飛行機を吉井さんの見せたのは今村八平さん(故人)ではなかったかと思います。

吉井さんは羽ばたき機の達人でもありました。高谷洋平さんの羽ばたき機 羽ばたき飛行機サイトのNEWS欄に「故・吉井秀雄氏の無尾翼羽ばたき機(PHOTO&設計図&作り方)」 が友情掲載されています。

高谷さんから吉井さんのヘリコプターの図面を送っていただいたので追加掲載します。実物から高谷さんが採寸製図したもので、生前の吉井さんからネット公開の許可を得ています。図面をみるとYSF会報から更に改良したもののようです。更にきれいな図面(107KB)もあります。