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RE: 垂直尾翼面積計算式 投稿者:松本@GPF 投稿日:
6月19日(月)21時17分58秒
Charles H. Grant氏のCenter fo Lateral Area
(CLA、側面積中心)に基づく垂直尾翼面積の計算式は氏の1941年出版のModel
Airplane Designで発表されたもので、要約すると「側面積の面積重心(CLA)が機体重心より後に来るように垂直尾翼面積をさだめる」と言うもの(全機空力中心を機体重心の後に置いて縦安定をとるのとパラレル)。当時頻発していたエンジン機のスパイラルダイブの解決には役立ったらしいのですが、水平尾翼と胴体の側面などを効率を無視して同様に扱っているので正しい結果が得られるとは限らないそうです。
このCLAの概念の信奉者はまだ生き残っている様で、現に1990年代のNFFS
Digest誌でもこの方法を解説している有名人がいました。
下の写真はMartin Simonsさんの本(第4版)の158ページ、垂直尾翼が無くてもCLA理論では方向安定があることになってしまう例をあげています。
細かいはなしですがS.B. Stubbs工学博士とあるのは原文では工学士(B.Sc,
(Eng.))です、最初の翻訳では工学士だったのですが。