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ゴムの巻き方とワインダー (06-01-20 CFFC画像掲示板投稿)

ゴム巻きにはハードウェアとソフトウェアがあるのでしょうが、ハードウェアはワインダーとあのゴムを支える小道具、日本語の名前は?英語ではwinding stooge(ゴム巻き助手)といっていますからスタンドと言えば英語としては多分誤用です。東京の今日は大変寒くて強風、外でセットアップして写真をとる元気が出ません。今度の日曜日に大宮たんぼで大会がありますのでゴム支持具の写真を撮ってきます。

ワインダーで今入手できるのは韓国製の青白色、一部のギアにアルミダイキャスト使用の優れもので、今は入手できない京商の白ワインダー(写真)よりも太いゴムが巻けるかもしれません。ただ軸受け部分が弱いので斜めの力が加わらない様に注意して巻く必要があります。クランクの腕の部分が短いのも問題で曲げなおした方がいいでしょう。
写真には2連ワインダーを2個入れています。2連ワインダーは1巻きで5x5=25回巻けますから1000回巻きなら必需品です。但し3.2mm4条なら巻けるのは1000回のうち800か900回までですから、途中で普通のワインダーと取り替える必要があります。直結式(写真白)とユニバーサルジョイント結合式(写真青白)があって直結式は庄内ピーナッツの会報P-TechにS. Minamiさんが紹介した方法。私の手におえない工作が必要です。ユニバーサルジョイント結合式は船舶模型用のユニバーサルジョイント(写真)が手に入れば工作は容易です。写真で自明でしょう。回転もこちらがスムーズです。このジョイント、東京なら渋谷のハンズ6階にあります。値段は200円+。穴のサイズが2mmと3mmでワインダーのシャフト径とピッタリ合います。前後のワインダーの支持固定には写真の例ではバルサの厚板の積層板を本体に瞬間接着剤で貼り付けています。前後のワインダーの軸をよく合わせてから固定するのがポイント。固定の別案は缶コーヒーの缶に全体を押し込む方法でこちらが一般的です。缶とワインダーはビニールテープで固定します。ジョイントとワインダー軸間の空転を防ぐために、ジョイントのネジが当たる部分のシャフトはヤスリで平らにし、ポンチ穴を開けると動作が確実です。粘度の低すぎない瞬間接着剤を流すだけでもいいでしょう。
(ユニバーサルジョイントは長さ約2cm)
次にゴム巻きのソフトウェアその1は潤滑。潤滑の目的は、ゴムの間の摩擦が大きいと特定の部分に力がかかり過ぎ、その部分が切れやすくなると共に全体で蓄積できるエネルギーも低下する、よく潤滑してゴム全体に均等にエネルギーを蓄えると言うことでしょう。ゴムには潤滑液をたっぷり付けます。スーパーの濡れもの用のポリ袋にゴムを入れ潤滑液を注いでよく揉みます。潤滑液はシリコーンオイルが一般的ですが、入手しやすいのはラジコンカー用のダンパーオイルです。番手が大きい方が高粘度でいいでしょう。手に付いたシリコーンオイルはウェットティシュー(=アルコール)でよく落ちます。ライトプレーン用にお勧めは自動車のボディー用のシリコーンオイルを乳化したワックス液(例:クレポリメート)です。これは、べたつきが全く無いので着地時に露出ゴムの泥汚れの心配が無くなります。欠点は乾きが早いこと、手まめに潤滑しましょう。

最後にゴム巻き自体は十分に伸ばして巻き始め、徐々に縮めて巻き終わりにちょうどフック間隔と同じ長さにする。問題は最初に何倍に伸ばすかと、どんな調子で縮めるかです。石井英夫さんから「伸ばすだけ伸ばし(10倍近く)、同じ張力を保ったままいわばゴムをたたむ様に巻き込んで行け、これでゴムも切れない。」と教えられました。引っ張りで最大限エネルギーをゴムに注入し、たたむ様に巻くので引きを緩めることによるエネルギーのロスを避けつつ、ゴムに無理をかけないという考えのようです。F1Bなどでも巻くにしたがってずるずると体が前に引っ張られることがあるようです。模型の本には3倍から4倍に伸ばして巻き始め、その位置で半分巻いてあとは徐々に縮めていく、などの記述があります。普通に見られるのはこの模型の本のやり方、但し縮め開始はもっと後でしょう。