ユニバーサルスタジオ・フロリダ(USF)

視察日:1997年8月12日(火)、15日(金)


施設の概要

場所−−−オーランド市(市の中心部の南西11km)
面積−−−敷地面積180ha
開業時期−1990年
営業時間−9時−22時(視察日)、閑散期は18時までらしい
入場料−−大人42.14ドル、子供33.92ドル
        (2日券、長期複数パーク割引チケット各種あり)

施設の特徴

ユニバーサル映画の資産を活用したスタジオパーク。LAのハリウッドに続く、ユニバーサルの2番目のパーク。MGMの1年後にオープンし、オーランドにおけるムービーパークの一騎打ち状況が始まった。敷地は広大で、映画の撮影も行なわれている。

VIPツアー

 申し込み

現地で、「ユニバーサルスタジオは、混んでてアトラクションの待ち時間が長く、暑くてすごく疲れた」という情報を得た。そこで、VIPツアーの存在を思い出した。土曜日の夜、ユニバーサルスタジオに電話して、VIPツアーの電話番号を聞いて、すぐに電話したら、受付は月〜金の9時〜17時で、夜は留守電。月曜日にあらためて電話した。VIPツアーは入場料込みで、1人110ドル+税金、子供も同額。当日は満員、翌日の火曜日の昼頃なら空いている、とのことだったので、12時集合の回を申し込んだ。

 受付

チケットを購入して入場し、ゲストサービスへ。参加申込書を記入し、クレジットカードでの支払いなどの手続をした。「VIPツアーとは、1グループ定員15名で、ガイドの案内で主だったアトラクション8つほどを、入場の待ち時間なしで回るもの、必ず行くアトラクションはこの7つ、その他にこの4つの中から1つか2つ」と説明してくれました。その後、入場料分の現金(大人39.75ドル、子供32ドル)を返してくれた。

集合時刻の5分前に、再度ゲストサービスへ。ガイドはスティーブ(Steve Shirie)、頭を剃りあげたジム・キャリーという感じ、精悍でかっこいい若者。さすが天下のユニバーサルスタジオ、ガイドを容姿で選んでいるに違いない。

同行するゲストは、白人・南米系・日本人(私たち)の混成チームで、小学生くらいの子供はうちの娘のほかに、白人の男の子が1人。子連れがうちだけでないので、少々気が楽になった。さらに、中高年のカップルも1組発見。このメンバーなら、疲れてついていけなくなることはなさそうだと、一安心。

スティーブの説明によると、アトラクションを回る決まった順番はなく、各アトラクションの状況に応じて、とのこと。休憩やトイレ希望があるときは随時申し出れば良いらしい。

 VIPツアーの内容

定刻の12時に出発。まずはハンナ・バーベラへ。スタッフオンリーの裏口から入って、無人のプレショーの部屋に入った。すぐに、一般客もプレショーの部屋に入ってきた。その他のアトラクションも、だいたい似たような入り方だった。

VIPツアーで回ったアトラクションとその時刻、そしてその時点での一般入場者の待ち時間(掲示されている時間)は、以下の通り。

 1.12:15 THE FUNTASTIC WORLD OF Hanna-Barbera(45分)
 2.12:40 KONGFRONTATION(45分)
 3.12:55 EARTHQUAKE(30分)
 4.13:35 TERMINATOR 2(80分)
 5.14:30 E.T.(75分)
 6.15:00 ANIMAL ACTORS(ステージでのショーのため
       待ち時間表示なし、VIPツアーは始まる10分前に
       入場し、「予約席」と書かれた中央ブロックの最前列に案内された)
 7.15:35 BACK TO THE FUTURE THE RIDE(60分)
 8.16:05 JAWS(20分)
 9.16:30 WILD WILD WILD WEST STUNT SHOW(アニマルアクターズと同様に入場)

人気アトラクションのほぼすべてを網羅して、あとはショーを2つ。そのショーが、たまたまだが、見たいと思っていたアニマルアクターズとワイルドウェストスタントショーだったので、うれしかった。

途中のトイレ休憩は3回、待つ間にスティーブは残った人たち向けに、その場から見える風景をおもしろおかしく、全員が揃うまで説明していた。いくらでも話題は持っている模様。他人を待たせていると思うと大急ぎでトイレに行かなければならない気がするが、これならそんなにあせらず用を済ますことができる。このような、トイレに行く人も行かないで待っている人も飽きたり焦ったりようにしないようにする配慮は、素晴らしい。さすがに資本主義の徹底しているアメリカでは、5時間で110ドルも払う人間には、いたれりつくせりのサービスが与えられる、ということかもしれない。

ドリンク休憩は、全員で飲物売店に向かったのは1回だけ(トイレ休憩兼用)だが、毎回のトイレ休憩の際に近場に店があれば飲物をひょいと買ってこれるので、不足は感じなかった。

ワイルドウェストスタントショーが終わって、外に出て、スティーブから最後の説明があり、予定通り17時ごろ解散。別れ際、チップの5ドルを小指にはさんだまま、手を差し出してみた。サングラスを外したスティーブの目はすこしかわいくて、でも握手はがっしり、そしてにこやかな顔でサンキュウ、シーユーアゲインの声とともに、何事もなかったようにごく自然に、私の手のひらから5ドル札を受け取っていった。最後までかっこ良かった。

 VIPツアーの評価

気候的に厳しく、混雑も激しい時期に、体力的に不安のあるカミさんと娘を連れて、という状況の今回の私たちの場合、このVIPツアーは、とてもありがたいサービスだった。110ドルの価値は充分にある。VIPツアーに参加しなければ、ツアーで見た9つのアトラクションを見るだけで、2日は必要だったと思う。

なぜなら、待ち時間が表示された7つのアトラクションだけでも、待ち時間の合計は355分、約6時間にもなる。ショー2つを寸前入場で中央最前列に案内されたのを1時間の待ち時間短縮であったと仮定すると、待ち時間短縮効果は合計7時間。ところがVIPツアーでは、裏口の前で少々待つこともあったが、でもその合計は30分にもならない。差し引き390分の待ち時間短縮効果があったことになる。

VIPツアーの実質的な価格は、110ドルから入場料を引いて70ドル。ここから、1ドル当たり5.57分の待ち時間短縮と算出される。55.7分の待ち時間を、10ドル払えば、なしにしてくれる、ということ。待ち時間短縮だけでなく、ガイドの人の説明(英語なので半分くらいしか理解できなかったが、おもしろかった)が付いていたので、70ドルのうち半分はガイドの人の説明の分とすると、1ドル当たり11.14分の待ち時間短縮、これだと1時間51分待ち時間を、10ドル払えば、なしにしてくれる、ということになる。

ということで、よほど気候がおだやかで空いている日であれば別だが、そのどちらか一方でも条件が悪い場合は、またユニバーサルスタジオ・フロリダに行くならば、またVIPツアーに申し込みたいと思う。

ただ、このようなサービスを行うことの是非については、難しい。長い時間待つだけの体力や根性がない人にとっては、とてもありがたいサービスで、WDWのパークでも是非やっていただきたいと感じるが、VIPツアーに参加していない来場者からは、「VIPツアーの連中は、金の力でえこひいきしてもらっている奴らだ」と思われる可能性が大。またさらに、「このパークは、払う値段によって客を差別している」という印象を持つかもしれない。実際にVIPツアーが割り込んでくると、その分は一般来場者の待ち時間が長くなる、という点で、明らかに一般来場者はマイナスの影響も受けている。

あまり積極的には宣伝していないようで、それにあまり目立たないように、裏口から入場して、一般入場者が入場する前にプレショーの部屋に入る、という作戦で行動しているので、まだVIPツアーの存在はあまり知られていない模様。しかし、今後広く知られるようになると、一般来場者からの批判の声が強まる可能性がある。もしもそうなったら、パークとしてはどう対応するのだろうか。子連れとか、病人とか、高齢者とか、ハンディキャッパーとか、社会的弱者限定のサービスとして存続させるのだろうか。

アトラクション&ショー

 THE FUNTASTIC WORLD OF Hanna-Barbera

シュミレーターだが、あまり動きは激しくないので、気持ち悪くなりやすい私でも大丈夫だった。最前列は揺れない席になっていて、小さな子供などでも楽しめるように配慮されている。ストーリーは陳腐で、お子さま向けか。

 KONGFRONTATION

ロープウェイ風トラムライド。キングコングが登場し、町を破壊し、そしてロープウェイに襲いかかる。逃げ切ったと思ったら、また出てくる。ロープウェイはわさわさ揺れ、立ち往生する。迫りくるキングコングの吐く息がバナナくさい。演出時間が長く、たっぷりと楽しめた。小1の娘にはただただ恐怖の連続だった模様。

 EARTHQUAKE

前半は、画面合成やシミュレーションの実演ショー。後半は地下鉄風トラムライドに乗っての大地震体験。キングコング以上にセットが壮大で、大迫力。熱まで伝わってくる燃えさかる火の演出(本物)が強烈なインパクトとなっている。大阪にできるユニバーサルスタジオは、果たして厳しい日本の消防法を乗り越えて、火の演出ができるのであろうか。

 TERMINATOR 2

世界初の、3D立体映像とライブアクションが融合したショー。ストーリーはターミネーター2の続編。

映像は美しく、またきれいに飛び出して見えるので、これだけでも充分見応えがある。ライブアクションでは期待通り、シュワッちゃんが登場し、ショットガンみたいなでかい銃を乱射、バイクでステージを駆け回る。本物のシュワッちゃんを毎日ここで使うわけには行かないので、当然代役であるが、背格好が良く似たアクション俳優を起用し、また人物の登場シーンは基本的にシルエット的な照明(顔までは良く判別できない、というレベル)なので、違和感なく「あれはシュワッちゃんのターミネーターだ」と感じることができる。その他、光や音、スモークなどを総動員してのステージ演出は細部まで凝っていて完成度が高く、息をのむ暇もないとはまさにこのこと。

映像と演劇が融合したショーは、日本では博覧会でいくつか実施されたことがあるが、映像、演劇とも二流か三流の代物で、「ふーん、こういうやり方もあるのね」という程度の感想だった。単体で見ても充分楽しいレベルの映像と演劇を贅沢にも組み合わせると、パワーは相乗効果で2倍ではなくて4倍とかになって、強烈なインパクトを生む。一般入場は80分待ち(この日のUSFで最長)であったが、そのくらい待つ価値は充分にある。

 E.T.

「あの自転車に乗って空を飛び、ETと会いたい」という素朴な夢を叶えてくれるアトラクション。入場時に名前を登録すると、退場時にその名前をETが読んでくれるが、日本人の名前はETは発音するのが苦手で、よーく注意していないと聞き取れないのがご愛敬。

 ANIMAL ACTORS

動物が芸を見せるショー。ひとつひとつの動物の芸は大したことはないが、演出が良く練られていて、テンポ良く楽しく仕上がっている。スタッフが優秀だと、つまらなくなりやすい動物ショーもここまで洗練できる、というお手本。

 BACK TO THE FUTURE THE RIDE

大人気のシミュレーター。ストーリーは、バック・トゥ・ザ・フューチャー3の続編で、シミュレーターなので延々と追跡するお話。行列中のプレショー(モニター映像での前フリ)がおもしろくて、しっかりその気になったところで、デロリアン型シミュレーターに乗り込む。

映像システムは70ミリのオムニマックスの水平上映型。ドーム直径は24m。プラネタリウムのドームを90度回転させた感じ。美しく、臨場感ある映像システムだが、それをじっくり楽しんでいられるほどシミュレーターの動きはやさしくない。最新の油圧式動力装置であることを誇示するかのような早く大きいモーション。ガンガン揺られて、気を抜くと後頭部が後ろの壁にヒットして痛い。

そして予想通り、かなり気持ち悪くなった。しかし、ストーリーや演出は良くできていて、映像を美しかったので、EPのボディウォーズで気持ち悪くなったときのような怒りや憤りは感じなかった。出来はいいので、もっと動きをやさしくしても充分楽しめると思う。ガンガン動かしているのは、混雑しているアトラクションなので、リピーターを防止して少しでも待ち時間を減らそうという作戦なのかもしれない。VIPツアーのメンバーのうち、やや高齢の人は、このアトラクションはパスしていた。

 JAWS

ボートライド。90年秋に見たときは、あっと言う間に終わりの瞬間芸的アトラクションだったが、93年秋にパワーアップして再登場し、長くなった。

ジョーズは何度も執拗に襲ってくる。登場するジョーズは全長32フィートとのこと。開いた口は、大人を2人くらい飲み込めるくらい大きい。作りものと分かっていても、やっぱり恐ろしい。何とか小屋に逃げ込んで、これで一安心のはずが、やっぱりジョーズは襲ってくる。小1の娘には、キングコングと同じくらい恐ろしかった模様。やがてオイルが水面に漏れ、これが引火する。水面を走る炎は、美しくさえある。ボートが炎に囲まれ、ジリジリ熱い。良くこんな演出を役所がOKするなと思った。

ボートには運転手役のスタッフが同乗する。この点で、ディズニー系パークのジャングルクルーズに似ている。ジャングルクルーズは、あまりに陳腐な機械仕掛けで白けてしまいそうになるのを、船長のヘタなジョークで何とか持たせる、という、綱渡り的なヒヤヒヤ感が魅力になっているねじれたアトラクションであり、主人公は機械仕掛けではなくて船長である。この反面、ジョーズは機械仕掛けだけで充分楽しめるレベルなので、運転手は脇役に徹している。また、何も出てこない空白の時間も、次なる楽しみへの期待感と緊張感の時間となるため、白ける暇はない。

 WILD WILD WILD WEST STUNT SHOW

西部劇のスタントショー。コミカルな演出がふんだんに入っていて、何度も大笑いできるが、スタントのレベルは高く、ショーとしての完成度が高い。単なるお笑いショーにせず、すごいと思わせるところをきちんと作るあたりに、USFの志の高さを感じる。

 THE LOST WORLD

映画「ロストワールド」の世界を再現したセットや制作の舞台裏を紹介するウォークスルー。VIPツアーの終了後、帰る道の途中にあったので寄ってみた。20分待ちと表示されていたが、ほとんど待たずに入れた。しかし、あまり見るべきものがなく、5分少しで通り抜けてしまった。ハリウッドのユニバーサルスタジオにはすごいライドアトラクションを作ったというのに、フロリダではこれだけでとは、あまりに寂しい。ライドアトラクションを建設する予定はあるのだろうか。

 DYNAMITE NIGHTS STUNTACULAR

VIPツアーでは、ラグーン上で1日1回だけやるダイナマイト・ナイツ・スタント・スペキュタクラーを見逃したので、別の日に再訪問した。16時の1時間少し前に到着したが、かなり暑い日だったからか、それともそのようなことをする人はもともといないのか、その時点で日なたジリジリの中で場所取りをしている人は皆無だった。そのため私たちも、ラグーンから少し下がった木陰のベンチで、おいしいフローズンレモネードでのんびり。

でもこの日は特に暑く、日陰でもじっとり汗ばんでくるほど。1回目のUSF訪問で娘に買ってやった電動霧吹き扇風機が大活躍した。15分くらい前になって、ぽつぽつフェンスに人が立ち始めたので、私たちもフェンスに張り付いた。

私たちのすぐ目の前(ほんの1mくらいか、岸壁ギリギリの水面上をかっ飛ばしている)をモーターボートが疾走し、ボンボンと火の手は上がり、火の中にボートが突っ込んだり、爆発シーンありで、すごい迫力のスタントショー。さすがUSF、決して手は抜かない、という感じ。これだけを見に来たかいがあった。

しかし、ガイドブックには日没に合わせてこのショーをやると書いてあったのに、この日はまだ日差しがジリジリの午後4時。炎がバンバン上がるので、きっと日没後なら、とても美しいと思う。この日もアトラクションは待ち時間が長く、そのためショーが終わったらどこにも寄らずにホテルに戻った。

飲食

 スタジオ・スターズ・レストラン

ビュッフェ方式である点に惹かれて、入ってみた。大人9.95ドル、子供4.95ドル。まだ明るい18時20分の時点で30分待ちと言われたが、10分くらいで案内された。回りの壁に映画の出演者のパネルが飾られていて、何とかムービーパークのレストランという体裁を保っているが、料理はごくありふれたもの。まあ、値段相応で可も不可もなし、という感じ。

物販

 記録資料類

19.95ドルのビデオと、5.95ドルのスーベニールブックを購入。スーベニールブックはSWほど立派ではないが、写真の大半が合成で(アトラクションの性質上、合成写真に頼らざるを得ない)、なかなか楽しくできている。ビデオは60分もので、代表的なアトラクションが丁寧に詳しく説明されていた。USFのアトラクションは、自分のカメラやビデオカメラではなかなか雰囲気が出ないので、スーベニールブックやビデオは価値がある。

しかし、家でビデオを再生したら、音声のレベルが低く、右チャンネルにノイズが入る不良品。「3ドル同封すればテープを交換する」というような主旨の保証書が入っていたので、必要事項を記入の上、エアメールでテープを送った。送料は600円。1か月くらいで返送されてきた。なぜか、3ドルはそのまま返してくれた。

 電動霧吹き扇風機

あまりの暑さに、アニマルアクターズの開演を待つ間に、売り子がデモンストレーション販売(観客に霧を吹きかけて歩いている)していた電動霧吹き扇風機を購入、娘に持たせた。21ドルは安くないが、その後大活躍した。たいして身体を冷やす力はないが、顔をびしょびしょにすると、気分的に涼しくなる。電池の消耗はけっこう早く、最初から付いていた電池はその日の夜にへばった。

 ハードロックカフェ

おみやげとして、パークに隣接して建っているハードロックカフェに行って(専用出口から一度パーク外に出て、ハンドスタンプ方式で再入場する)、Tシャツを購入。1990年に来た時は買い物の長い行列ができていたが、今回は客はまばらでした。もう、流行はずれなのかもしれない。

 ペニーつぶし

電動ではなく手回し式だった。6つゲット。

備考

 アルコール

WDWのパークとは異なり、アルコールが販売されていた。屋外ショーシアターの売店でバドワイザーが良く売れていた。

 駐車場

駐車場は立体の大型ビル。最上階以外は日陰に止められるので、この点はありがたい。しかしゲートまでは決して近くなく、のんびり歩くと20分くらいかかる。そして最後の300mくらいは直射日光の下。パークに入場する前に、この時点で少しへばってしまった。この動線設定は、改良の余地あり。駐車場からゲートまでのトラムの運行か、300m部分への日除けの設置を望む。

 長期複数パーク割引チケット

USFのチケット価格は、大人39.75ドル、子供32ドル。2日券は大人59.75ドル、子供49.75ドル。大人の2日目は20ドルで、これはBGやSWの2日目(9.95ドル)の2倍。さすがに強気なUSF(WDW3大パークはもっと強気)。いくつかのパークを組み合わせたチケットも売っていたが、ユニバーサルスタジオがらみなので、BGよりも少なく、2種類だけ。

今回BGで購入した買った4パーク・オーランド・フレックス・チケットは、BG、USF、SW、WWの4パークに連続した10日間入園可で、大人125.95ドル+税金7.85ドル、子供99.95ドル+6.25ドル。4つのパークにそれぞれ1回ずつ入園するだけで元が取れる料金設定である。これと比べると、WDWの5デー・ワールド・ホッパー・パスは、期間は半分なのに値段は1.6倍。1日当たりの値段は、3.2倍になる。したがって、WDWの3大パークは、BG、USF、SW、WWの4パークの平均値よりも3.2倍楽しくないと、コストパフォーマンスの点では劣ることになる。

 混雑状況

USFには2回に分けて行ったが、想像以上に混んでいて、見られなかったアトラクションやショーがいくつも残ってしまった。しかし、VIPツアーのおかげて、あせあせせず、のんびりとした気持ちで過ごせたので、このパークに好感を持った。

企画のネタとして

アトラクションの中で印象深かったのは、ターミネーター2。良くできた3D映像だけでなく、さらにダイナミックなライブを組み合わせた手法が斬新で、ライブと映像の切り替えもきわめてスムーズ。進行もスピーディーで、気を抜く場面が全然ない。どんどん引き込まれてしまい、見終わった時の満足度は抜群。21世紀のテーマパーク・アトラクションの新境地を切り拓いた作品と言えよう。イベント業界の人は、これを見るためだけでもフロリダに行く価値がある。

その他、どのアトラクションも個性的で良くできていて、大いに楽しめた。USFのアトラクションは全般的にリアリティを追求しているが、その結果、恐怖心を楽しむようなものが多い。この手のアトラクションは、はじめて経験した場合には強烈なインパクトを与えるが、2回目はそのインパクトが半減してしまうので、もしかしたらユニバーサルスタジオは、リピーター確保に苦労するタイプのテーマパークかもしれない。

USFには2回に分けて行ったが、想像以上に混んでいて、見られなかったアトラクションやショーがいくつも残ってしまった。しかし、VIPツアーのおかげて、あせあせせず、のんびりとした気持ちで過ごせたので、このパークに好感を持った。

WDWと比べると運営レベルが低い、という声を良く聞くが、現地を歩いた限りではそれは感じなかった。しかし、日陰が少ない、トイレの場所が分かりにくい、会場内サインが少し分かりにくいなど、会場設計の点では、WDW3大パークよりも明らかに劣っているように感じた。

参考資料 −−− スポンサー企業一覧(62kBのJPEG画像)


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