ディスカバリーアイランド(DI)

視察日:1997年8月13日(水)


施設の概要

場所−−−WDWリゾート内(オーランド市中心部の南西25km)
面積−−−不明、そう広くはない
開業時期−不明
営業時間−18時まで(視察日)、たぶん夜間営業はしていない
入場料−−大人12.67ドル、子供6.89ドル

施設の特徴

WDW内のラグーン(ベイ・レイク)に浮かぶ小島をそのまま動物園的パークにした小型パーク。世界の植物がうっそうと生い茂り、ゾウガメやインコなど約120種類の動物や鳥たちがいる。

アトラクション&ショー

 入場するまで

レンタカーで、地図を頼りに、ディスカバリーアイランドを目指したが、「ディスカバリーアイランドはこっち」という看板が出ていなくて、途中で迷子になってしまった。30分くらいさまよって、「そーいえば、ディスカバリーアイランドはフォート・ウィルダネスから船で行くとか聞いたような・・・」と思い出し、フォート・ウィルダネスを目指したら、看板が出ていて、迷子状態から脱出できた。誘導サインがしっかりしていない点は、WDWのパークとは思えない。

フォート・ウィルダネスの駐車場にクルマを止めて、バス停へ。暑い中、50人くらい並んでいた。15分くらい待たされて、バスに乗れたが、かなり老朽化した乗り心地の悪いバスだったので(このバスも、WDWのパークとは思えないボロさ)、走り出した途端に私はクルマ酔いしそうになった。5分で船着き場に到着、短くて助かった。船に乗るときもまだ気持ち悪さが続いていたので、船酔いを心配したが、静水面だったので大丈夫だった。

 ゲート

チケットは、ディスカバリーアイランドとリバーカントリーの共通券をゲートで購入。ここでチケットを買う人はまれなようで、クレジットカードの支払いを受け付けるのに、係員がガッチョンの機械を事務室に取りに行って、でもなかなか見つからなかった。さらに、その後の手続きも良く分からず、また係員が何度も事務室に聞きに行ったりして、結局10分くらいかかった。この運営の不手際も、WDWのパークとは思えない。

このゲートでチケットを買う人はまれ、ということは、わざわざお金を払ってまで見に来るパークではなく、WDW3大パークを中心とした長期複数パーク割引券を持っている人が、「DIも入れるみたいだから、試しに行ってみるか」という程度のノリで来場するパークであるためと思われる。

ゲートの作りからして、なんだか寂れた、マイナーパークのような感じのするパークだったが、園内に入ると、さらに寂しい雰囲気だった。この後でRCに行こうと思い、水着を持ってきていたので、ロッカーを借りたが、とても小さなロッカー棟で、ロッカーの数も20個くらいしかない。料金は5ドル(うちデポジット3ドル)。

 園内散歩

園内は、南の島の動物植物園といった感じ。珍しい植物が植えられ、動物が放し飼いされており、自然に近い形で動植物に親しむということになっている。遊歩道が島内を一周しており、その途中2カ所に小さなステージがあり、鳥や動物についての説明やショーが行われている。しかし、自然に近い形ということなので、動物は植物の陰に隠れていたりして、気長にじっくり観察しないと動物を発見できない。

入園したときに、ちょうどショーのひとつがはじまったところだった。行ってみると、小さな客席は満席。オウムを肩に乗せて、何やら説明しているのだが、英語での説明は固有名詞が多く、私の英語力ではほとんど理解できなかった。

そのため、ここはパスして園内散策に向かった。1周30分くらいで、ほとんど見るべきものがないように感じた。風がなく、じっとしていても蒸して暑いので、2つめのショーを待つことなく、ゲートに戻った。1時間くらいしか園内にいなかった。

飲食&物販

 売店

園内には、ゲートのそばに売店が1軒だけ。たたずまいもさびれた感じで、さらには店員(欧米系高齢者のおばちゃんがふたり)が客の来店に気付かず世間話を延々としているという、まことに寂しい店だった。とてもWDWのパークとは思えない。

 ペニーつぶし

ペニーつぶしは3つあった。この点だけが、WDWのパークらしかった。

備考

 セット券

すぐ近くにあるRCとのセット券は、入場料−−大人21.15ドル、子供15.37ドル。

 協賛スポンサー

WDW3大パークやTDLは、アトラクションごとに協賛するシステムだが、DIではパーク全体をFriskiesが協賛している。

企画のネタとして

DIは会場設計(園内および会場アクセス)の点でも、会場運営の点でも、快適性の低いパークだった。とてもWDWの一員とは思えない。「本気で作ったパークではない」というにおいがプンプンする。完璧に近いと思われているTDLも、年間パスポートを所持して年間に30回行ったりすると、いろいろとアラが見えてくるので、個人的には「ディズニーのノウハウは、現時点のベターではあるが、ベストとは言えない」と感じていたが、ここまで手抜きのパークがあるとは驚いた。

1997年夏のフロリダ視察でいくつかものパークを訪問したが、「こんなところなら、来なければ良かった、まったく無駄な時間を過ごしてしまった」と思ったパークは2つしかない。そのひとつがDI、残るひとつがここのすぐ近くにあるプールパークのRCである。

参考資料 −−− 園内マップ(175kBのJPG画像)


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