コラム&トピック

当事者が声を上げるということ

石川(インターネット管理・メディアサポート)



 私は犯罪被害者や被害者の家族ではなく,協力者として声を上げた当事者の皆さんのフォローに回っている者です.こちらのホームページの様に,犯罪被害に遭われた方や家族といった当事者が直接情報発信できる場所を維持するサポートをしています.
 普段は裏方なのですが,今回はコラムということで,「犯罪被害者・家族の当事者が声を上げる」ということがどんな事なのか,サポーター視点で考えてみたいと思います.

 犯罪が起こった時に,その情報(声)を社会に伝えることになる近代的なマスメディアやジャーナリズムは,その担い手が一部のプロフェッショナルに限られ,当事者意識などはなく,業界の諸事情などにより事件の記事などは容易に伏せられてしまいます.グーグルなどのネット検索を利用しても新聞社のサーバーから記事が削除されてしまえば閲覧できなくなりますし,判例を探したり大きな図書館に出向いて過去の新聞記事をわざわざ閲覧したりするような事など,一般人からしてみれば敷居の高い行為であると言わざるを得ません.声とは,容易く消えてしまうものなのです.

 インターネットの仕組みは,ソーシャルメディアサービスの発展を見るように,個人が情報を発信する場合には大きな強みを発揮します.新しいメディアを活用することで,マスメディアだけではなく,誰もが情報を発信できる様になりました.事件や災害は,SNSを通して速報され,多様な考え方にも触れられる様になり,既存のマスメディアの存在すら脅かしています.

 当会・ポエナからの情報発信も,こうしたポイントを意識して,当事者や関係者本人たちの直接の声であることを重視しています.声を残し,そうした声もバラバラに断片化された状態では力を持ちませんので,「声のつながり」を創ってゆくことが被害者団体としての大きな目的となっています.




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