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八年間に刻まれた母の想いと誓い



 12月11日は、原田信助さん(享年25歳)の無念の自殺から8回目の命日です。
 母の尚美さんは、今年も信助さんが好きだったチューリップの花を手に、東京都文京区内のお寺にあるお墓にお参りしました。

(原田尚美さん)
 去る2009年12月10日午後11時頃、原田信助さんは、JR新宿駅の15・16番線へ上る階段で突然痴漢容疑をかけられた上に暴行され、その後の新宿警察署による捜査では、暴行の被害の訴えは無視され、痴漢容疑で厳しい取り調べを受けました。

 これまで真直に努力を重ね、ひとつひとつ夢を叶えてきた青年にとって、この数時間と、さらにその後に待ち受けているであろう生活環境の変化はまさに悪夢であり、正常な判断を失わせるほどの衝撃的な体験でした。被害女性の「勘違い」だとして解放されたものの、信助さんは将来を悲観して自殺しました。新宿警察署は、被疑者死亡として信助さんを書類送検しています。

 事件の直後からJR新宿駅で事件の目撃者を探し続けた母の尚美さんは、信助さんの冤罪を晴らし、真実を明らかにするため、ようやく2011年(平成23年)4月26日に東京都を提訴するに至り、地裁、高裁、最高裁上告と6年以上にもわたる長い裁判を戦い抜いてきましたが、2017年11月16日付の最高裁判所第一小法廷「本件上告を棄却する」との決定を、担当弁護士からの郵送で知らされました。

 この裁判では、警察の不法行為を認めてはもらえませんでしたが、信助さんの犯行を証明するものも何もありません。真実を明らかにできなかったことを、墓前に報告せざるを得ない母の無念は想像することもできませんが、その想いを胸に、すでに墓前に飾られていた信助さんの友人たちからの花に囲まれ、尚美さんはこれまで支えてくださったすべての皆さまに感謝の言葉を伝えていきたいと願っています。

事件、裁判の詳細は以下の原田尚美さんのブログでご確認ください。
http://harada1210.exblog.jp

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2017年12月13日掲載


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