ロイヤルハワイアン滞在記

1993年7月)


5.ホテルの中

 部屋

1207号室は、16階建ての新館(タワー)の12階、オーシャンフロントだけあってほぼまっすぐ海に面している。部屋の中からは他のホテルが見えない。と言うことは、他のホテルからは、部屋の中が見えないということで、窓を開けっぱなしにしていても安心。

部屋で気に入ったのは、何よりも広々としたラナイ。妻子が早く寝つくと、深夜ここでひとりでしみじみビールを飲んだ。海は真っ暗で、波頭だけが白く、そして吹く風に椰子の木がざわめいていた。また朝食もこのラナイで、そのへんで買ってきたサンドイッチやコーンフレーク、フルーツなどを食べた。

設備で重宝したのは、冷蔵庫、セイフティボックス、テレビで見れる勘定書き、廊下のアイスマシーンなど。飲物は安い店でまとめ買いして、冷蔵庫に入れておいた。セイフティボックス(1日の使用料2.5ドル)は、6ケタの数字登録式で、カギを持ち歩かなくて済むので助かった。テレビで見れる勘定書きは、昨日プールサイドカフェでいくら使ったかなとか、昨日日本へ送ったファックスはいくらになっているかなどが確認できて、便利だった。

逆に不満なのは、風呂。バスタブが浅いため、風呂につかったという実感がわかない。またシャワーヘッドは壁に固定なので、娘の髪の毛を洗うのに苦労した。シャワーではうまく顔にかからないように髪の毛を洗えないので、娘の砂場遊びセットのバケツでお湯をかけて洗った。バスタブへの給水口にうまくホースをはめられれば、シャワーホースとシャワーヘッドをどこかで買ってくる、という作戦も考えられるが、給水口はかなり大きく、ガムテープを使っても漏れないようにホースと接続するのは難しそう。

ホテルのサービスでありがたかったのは、1日2回のメイドサービス。夕食時にもメイドがきてタオルを交換し、ベッドカバーをはずしてくれ、コインチョコを3枚くれる、というもの。プールやビーチで遊んで、部屋に戻って第1回目の風呂にして、その後夕食や散歩に出かけると、帰ってくるまでの間にやっておいてくれる。夕食後の2回目の風呂でまた新しいタオルが使えるのがありがたい。

 バレットパーキング

バレットパーキングの駐車場は、客はクルマ寄せで乗り降りするだけ、ということで、すごく便利なサービス。しかし安くはない、1日11ドル。その他に駐車場から取ってきてもらった際に、チップ1ドルが必要となる。ロイヤルハワイアンの場合、駐車場はバレットパーキングのみのようだ。まあ、すごいお金持ちになったような気がするので、地価の高いワイキキだし11ドルは仕方がないかなとも思う。

 新聞サービス

シェラトンクラブのメンバーは新聞がサービスされることになっているのだが、新館は全室にそのサービスが適用されるようで、毎朝エレベーターの脇に英語と日本語の新聞が置いてあった。日本語は朝日新聞。時差の関係で、ハワイでも朝、当日の朝刊を読むことができる。

 ホテル内での食事

24時間ルームサービスは、けっこう高かった。2日目の朝、起きぬけのコーヒーを頼んだが、プールに降りたら朝はコーヒーが無料サービスであることが分かったので、あとは利用しなかった。

有名なサーフ・ルームは、1回だけ朝食で利用した。バイキング方式でひとり18ドル、娘はタダだった。サービスが良く、フルーツ(わが家は全員フルーツが大好き)をはじめ食べ物もいろいろあって、幸せだった。もちろん味の方も、安いバイキングの店とは比べられないくらい美味しい。バイキング形式は、料理が出て来るまで待たされるということがなく、また子供の方が食べるのが早すぎる場合は時間のかかるものを食べさせて時間調整することができる(子供だけ食べ終わってしまうと、ろくなことがない)ので、子連れにはぴったりで、朝のサーフ・ルームも子連れの客が多かった。朝なら安いから何回か行っても良かったのだが、朝はあんまり食べられないわが家のナマケモノが、「サーフルームへ行くには、ちゃんと服を着て化粧もしなければならないから、めんどくさい」とナマケるので、1回だけだった。

サーフルームのバイキングは、朝と昼だけ。夜のサーフ・ルームは、どのような雰囲気なのか分からない。チェックインの際にもらった案内小冊子によると、日曜日の朝食(10時まで)とブランチ(11時〜2時半)は予約が必要、金曜のみ夕食がシーフードのバイキング(6時〜10時)とのこと。夕食の予約については何も書いてなかったが、予約するのが当然なのだろう。朝食とランチは男性は袖付シャツを着用、夕食は男性は衿と袖付シャツ+長ズボン、とあった。

 ディナーショー

ディナーショーのモナーク・ルームは月曜が休み。ディナー着席が6時半、ショーは8時半から。そして金・土のみ、その後に10時半からのカクテルショーがある。行かなかったので値段は不明。娘がもう少し大きくなったら、ベビーシッターに預けてこういうのを見に行きたいと思った。日本語を話せるベビーシッターもいるらしい。

生後9カ月の時に、ラスベガスでベビーシッターを頼んでカクテルショーを見に行った時は、まだ本人は何も分かっていないし、夜でたぶん寝ているだけの時間だったので、英語しか話せないおばちゃんでも安心だった。しかし2歳半だと多少の知恵がついてきて、自己主張もするので、カクテルショーの時間でもなかなか預けにくい。寝かしつけてからベビーシッターと交代だと、万一起きてしまった場合知らない人がそばにいるだけでは親が戻るまで泣き続ける可能性がある。もっと早い時間にしてベビーシッターと一緒に夕食を食べるようにした方が、作戦としてはベターかもしれない。

モナーク・ルームが休みの月曜は、芝生でロイヤル・ハワイアン・ルアウが行なわれる。ルアウとはハワイの宴会のことで、ハワイの人気料理で、音楽とショーがあるらしい。6時半からで、これも予約制。

 バー

有名なマイタイ・バーは、深夜1時までの営業。火曜〜土曜の5時半〜8時半はエンターテイメントがあるらしいが、内容は不明、たぶんハワイアンミュージック。夜遅く行ってみたらいい風が吹いていて、客は少なく欧米系が数人、バーテンを話相手にしていた。

 結婚式

1回だけ、昼下がりの中庭、美しい芝生の上での結婚式を見かけた。欧米系のカップル。鮮やかなグリーンの上、ピンクの建物をバックに、風になびく純白のドレスが強い陽射しを受けてきらめいて見えた

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