ハレクラニ滞在記

(1996年12月)


1.事前準備

 旅行の目的

1993年7月と1994年12月に旅行して、ハワイは基本的に素晴らしい観光地であること、そしてプールに常駐するような過ごし方をする人には雨期は避けた方がいいことが、良く分かった。しかし、雨期にプールにあまり常駐しないような過ごし方をすると、ハワイをどう感じるのか、これはやってみないと分からない。そこで、次のハワイは、雨期に出歩き型で滞在してみようと思った。

1回目、2回目とも、7泊9日の日程で、とてものんびりできて良かった。しかし、日本からのハワイツアーは大半が4泊6日である。4泊ではとても忙しく、ようやくこっちの気候になれてきたと思った頃には帰るようではないかと推測するのだが、これもやってみないと分からない。そこで、機会があったら、4泊6日のハワイを体験してみたいと思った。

たまたま、ババ(カミさんの母親)が還暦を迎えたこともあって、わが家3人とジジババの計5名での還暦祝いハワイ旅行を思い立った。わが家だけならプール常駐だが、ジジババと一緒なら少しはあちこちで歩いて、普通の日本人の旅行者に近い行動になる。これなら、雨期出歩き型観光客体験実験とジジババ孝行を兼ねることができる、今なら娘もまだ気軽に休ませられる(保育園)ということで、娘が小学生になる4カ月前の1996年12月に、4泊6日でハワイに行くことにした。

 ホテルの予約

ジジババにとっては、もしかしたら最初で最後の海外旅行になるかもしれないので、今回も宿はお気に入りのロイヤルハワイアンにしようと思った。しかし、ロイヤルハワイアンの1回目の作戦はできない(UAのホテル半額クーポンが足りない)し、2回目に使えたシェラトンクラブの35%引きはこの年はハワイのホテルは対象外になっていた。このままでは定価で泊まるしかない状況。タワーオーシャンフロントで400ドルと少し、4泊×2部屋で8泊だと3200ドル以上。ものすごく高い、こんなに払えない。

そこで、どうせ高いなら、ハレクラニに1回泊まってみようと思い立った。ロイヤルハワイアンの近辺のワイキキのオンザビーチのホテル5軒のプールを比較観察したところ、ハレクラニのプールは、ロイヤルハワイアンのプールと同じ程度に快適に見えたので、1回は泊まってみたかったのだ。

そこで、旅行会社のツアーパンフを集めて、ハレクラニの部屋の種類とその位置を調べた。その中で、ひとつ気になるツアーがあって、「ハレクラニの休日6日間」というやつは、部屋のグレードが6種類揃っていた。値段も、大手のツアーよりも安く、もしかしたら個人手配と同じくらいの値段なのではないか、と思われる水準だった。

ホテルオークラの予約センターに電話して部屋のグレードと値段を聞いたら、プライムオーシャンフロントが420ドル。海に面した部屋で、ラナイ付、眼下がプールという点で、ロイヤルハワイアンのタワーオーシャンフロントと似ていて、値段までほぼ同じ。きっとお互いに意識しての値付けなのだろう。比較すると面白そうなのでこの部屋を、コネクティングで頼んだ。コネクティングはツインとダブルの組み合せになるとのこと。娘のエキストラベッドは、ロイヤルハワイアンは1泊で15ドルだったが、ハレクラニでは無料とのこと。ありがたい。

ホノルル空港に着いたらタクシーでホテルに直行したいので、1泊分余分に払ってアーリーチェックインにしておけば、到着してすぐに確実に部屋に入れる。しかし、「チェックイン待ちのゲストのための部屋もある」ということなので、アーリーチェックインにはしなかった。ハレクラニのプールなら、人口密度が低くて空席がたくさんあるはずだから、チェックイン待ちになっても、プールで待てばいい。個人手配だから、3時のパッケージツアーのチェックインよりは多少は早く入れてくれるだろう、とこの点は楽観的に考えた。

ホテルオークラの予約係に電話して、3日目くらいに、ホテル紹介チラシが送られてきた。たいしたことは書かれていなかったが、「ドライヤーが部屋にある」というところだけ、荷物がひとつ減って役に立った。

 飛行機の予約

航空券は、ホノルルマラソンを外した12/2(月)出国、7(土)の帰国のUAのディスカウントチケット。新宿の某AIRなんとかで、6.78万円だった。これに、1家族につき1000円だか2000円だかの会費と、クレジットカード使用の場合は1%の手数料が加算された。合計しても、調べた数軒の中で最も安く、なおかつクレジットカード(マイレージプラス・UCカード)利用でマイルが貯るので、ここに決めた。

UAの成田−ホノルルはこの時期は1日2便で、ディスカウントチケットだと直前までどちらの便になるか分からない。機材はDC10と747なので、「往復とも747がいい」とリクエストしていたら、出発の2週間くらい前に連絡が来て、その通りで取れたとのこと。

出発の10日くらい前に、UAに手紙を出した。
  1. マイレージプラスの会員であるぞ
  2. 子供はチャイルドミールがいいぞ
  3. 席は禁煙の窓側とスクリーンの前が欲しいぞ
  4. UAのスチュワーデスは美人がいなくてサービスが荒っぽいところがあるが、私は頼もしく見えるので好きだぞ
と書いたら、3日後くらいに返事のFAXがきて、
  1. マイレージプラスの会員であることは分かりました、会員番号を入力しておきます
  2. 子供のチャイルドミールは手配しました
  3. 席はリクエストとして流しておきましたが、必ずしもご希望に添えるとは限りませんので・・・
とのことだった。

几帳面な返答であるが、不思議と4番のスチュワーデスについての感想についてのコメントがない。もしかしたら、美人がいないとか真実をそのまま書いたので、担当者は少しムカっときたのかもしれない。怒らせてしまったなら、いい席は期待できないなあ、失敗したかもしれないと思った。

次の項目 −−− 2.行きの道のり

ハレクラニ滞在記(1996年12月) 目次

観光地としてのハワイの魅力・調査レポート メニューページ

トップページ