ハレクラニ滞在記

(1996年12月)


3.部屋の様子

 部屋の中

部屋の内装は白を基調としたすっきりしたデザインで、充分に広い。W幅のベッドを2台、そして娘用のエキストラベッドを置いても、窮屈な感じはしない。大きめのクローゼットでベッドルームと洗面台&お風呂の部屋を仕切っていて、クローゼット経由でも行き来できる構造になっている。この構造はユニークだ。

特に洗面台&お風呂の部屋が広く、大きめのバスタブ(大人でも2人で入れるくらい)の隣には、ガラス張りのシャワールーム(大人2人では苦しい)まである。シャワーとバスタブの両方を使えば、親子3人が同時にバスタイムすることもできる(実証済み)。

アメニティはとても豊富で、石鹸やシャンプーやコンディショナーの他に、バスジェル(泡風呂にするやつ)やサンスクリーン(SPF15)、ボディローション、マウスウォッシュなどが役に立った。また、石鹸を入れる箱がかっこいいので、いくつかおみやげにもらってきた。

 ラナイ

ラナイも広くて、面積はロイヤルハワイアンのタワーオーシャンフロントの2倍くらいはありそう。チェアとテーブルだけでなくベッドまであるので、朝食を食べる以外に、昼寝をすることもできる。この部屋のラナイには、午後から夕方にかけて直射日光が届くので、きっちり日焼けすることもできそうだ。

 眺望

ラナイからの眺めは、ロイヤルハワイアンのタワーオーシャンフロントの方が上。東隣のシェラトンワイキキがダイヤモンドヘッド方向の視界を遮っており、とても邪魔だ。このホテルさえなければ、ロイヤルハワイアンのタワーオーシャンフロントとほぼ同等になる。

ハレクラニの建物の配置は、基本的に「コ」の字のようになっていて、左側、つまり「コ」の字の方向に海がある。なるべくたくさんの部屋から海が見えるように、という設計だ。今回利用したプライムオーシャンフロントの部屋は、海に面しているが、位置は「コ」の字の奥まった場所にある。そのため、この部屋のラナイは、いくつかの他の部屋からまる見えとなってしまう。ただしうまくできていて、部屋の中までは、まる見えにはならない。

逆に、この部屋のラナイからは、部屋の中まで見える部屋がいくつもある。そのためハレクラニでは、部屋によっては、見られてはいけないことをするときは気を付けなければならない。この点では、ロイヤルハワイアンの新館の方が気楽だ。部屋の中まで見える角度は、沖を飛ぶ飛行機だけだから。

ラナイからはあまり他の部屋を眺めないようにしていたので、ラナイやまる見えのベッドで裸になっている人は見受けなかった。しかし、どうも窓を開けっ放しでいたしているカップルがいたようで、ある晩ラナイにいたら、どこからかかすかに声が聞こえてきた。エアコンは窓を開けると自動的に切れるので電気のムダ使いにはならないが、波の音を聞きながらいたしたいならば、静かにオコナッタ方がいい。

 メイドサービス

部屋のメイドサービスは日中と夕刻の2回、この点ではロイヤルハワイアンと同じ。夕方プールから上がってバスタオルを使って、夕食を食べに出かけると、戻った時にはタオルが交換されていて、ベッドのカバーが外されている、というのが夕刻のターンダウンサービス。

ピローチップには要不要を巡って諸説があるが、私はあげることにしているので、ターンダウンサービスがあると2倍かかることになるが、しかしこのサービスはありがたい。タオル交換がないと、プールから上がってきての風呂はいいが、外出から戻ってきての夜の風呂の際に、湿ったタオルを使うことになる。またハレクラニではルーム係が部屋のアイスペールの氷も1日2回交換してくれる(ロイヤルハワイアンではそこまではしていない)。夕方の風呂上がりや朝の目覚め時に、氷が少し溶けた冷たい水を飲むと、とても美味しかった。

 コネクティングルーム

廊下から部屋にはいるためにはドアが2枚あり、コネクティングルームとして使う場合は、大きな第1のドアを閉める。この第1のドアは、各部屋をバラで使う場合は、開放して壁にくっつけておけるようになっている。そして各部屋の入口には、第2のドアがある(外からはカードキーで開ける普通のドア)。私たちは、部屋にいるときは第1のドアだけカギをかけて、第2のドアは開けっぱなしにしていた。こうしておくと、パジャマ姿でも行き来できて、便利だった。

ロイヤルハワイアンの新館のタワーオーシャンフロントも、コネクティング利用ができる。こちらも、部屋のタイプはツインルーム+キングベッドルーム。コネクティングされた部屋との出入りは、隣との壁を貫通している内部ドアを経由する。このレイアウトの問題点は、いきなり隣の部屋のベッドのそばに出てしまうこと、そしてこのドアの存在のため隣の部屋との防音性がやや落ちること(隣で大声で話をしていると、このドアあたりから音が漏れてくることもたまにあった)。これと比較すると、ハレクラニのコネクティングは良く考えられている。さすがに設計が新しいだけのことはある。

 その他のサービス

チェックインした日の夕方には、ウェルカム・フルーツが届いていた。まあまあ美味しかった。海外に行く際はいつも持ち歩いている小型の果物ナイフを今回は忘れてしまったため、部屋に備え付けのナイフとフォーク(食事用)のナイフで、何とか切って食べた。おそらく、ハウスキーピングかルームサービスで電話をすれば、ナイフを貸してくれるのだろうと思う。

「水曜日の夕方、マネージャー主催のカクテルパーティーがある」という招待状が来た。ロイヤルハワイアンでも同じようなパーティーを開催しているが、1回も出席したことがないので、どんな風なのかのぞいてみたいと思った。しかし、今回の私は家族とジジババの添乗員兼ガイド兼通訳みたいな立場なので、私だけひとりで行くわけにもいかず、あきらめた。

 ルームチャージ

私が行った時点では、ハレクラニのルームチャージは、以下の通り。

ガーデンビュー 290ドル
シティビュー 305ドル
スーペリアオーシャンビュー 395ドル
プライムオーシャンフロント 420ドル
ダイヤモンドヘッドオーシャンフロント 470ドル

どの部屋も、眺めが違うだけで部屋の広さや設備が同じであるならば、ガーデンビューとかシティビューにして、その分長く滞在する、という作戦も悪くない。

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