ハレクラニ滞在記

(1996年12月)


4.プール

 プールの快適さ

ハレクラニのプールは、ロイヤルハワイアンと甲乙つけがたい素晴らしさだった。ジジババも「優雅で落ち着いていて、とても快適」と喜んでいたので、出歩くことが多くなるだろうという当初の予想に反して、日中はたいていプールサイドにいた。

 プールサイドの座席

プールサイドの席は充分すぎるほどあって、最も混雑した時でも2/3くらいは空いていた。私が泊まったときの部屋の稼動率はおそらく1/2以上、少なくても1/3以上は埋まっていたと思われるので、ハレクラニにおいては満室であっても、プールサイドの席が満席になることはないだろう。この余裕の点では、ロイヤルハワイアンのプールを凌いでいる。

しかし、プールに隣接して、よく日が当たり、パラソルもあるという席はそう多くはなく、お昼には空いていない程度だった。わが家もジジババも朝はちゃんと目が覚めるので、9時にはプールサイドにいたので、いちばん気に入った席(ビーチとプールにはさまれて、一列だけ並んでいる席、パラソル付き)を使えた。9時だと、まだほとんどプールサイドに客はいなかった。

 タオル&敷き布

タオルとビーチベッドに敷く布は、プールサービスの係員に部屋番号と名前を告げて借りる方式。山のように抱えて持ってきて、前夜の夜露に濡れたベッドを拭いて、きちんとセットまでしてくれる。5人分やってもらって、3ドルのチップを払った。これで多かったのか少なかったのか、良く分からない。

このサービスに対して、白人は必ずチップを払っていたが、日本人はあまり払っている人がいなかった。しかし長身白人日焼けサングラス&帽子のお兄ちゃんは、チップをもらえてももらえなくても、「フンフンフン」と鼻歌交じりに陽気に仕事をすすめていた。敷き布は、角がビーチベッドにフィットするようにできていて、クッションが柔らかいこともあって、まことに素晴らしい寝心地だった。

 プールサイドの座席の予約

ロイヤルハワイアンのようなプールサイドの予約席というシステムは、私が見た限りはやっていないようであった。人口密度が低すぎて、その必要がない時期だったのかもしれない。

「ハレクラニのプールサイドの席にはパラソルがそれほど多くない」ということを、前から不思議に思っていたのだが、その疑問はすぐに解けた。木が多く、日陰があちこちにできるので、パラソルがあまり無くてもなんとかなる。木が少ないので、パラソル無しではつらい(特に乾期)ロイヤルハワイアンとは大違いだ。さらに席がガラガラなので、自由に席を移動することさえ可能だ。私たちも、日陰の席(昼寝用)と日なたの席(日焼け用)として、1人2席を常時確保して使っていた。

 プール

2回目のハワイ(1993年12月)と同様に、今回も気温は大して上がらなかった。いいとこ、25度くらい。さらに風がソヨソヨよりはやや強めだったので、私とジジは日なたにいることが多かった。涼しいので日なたでも熟睡できた。

プールの水は適度に暖かく、ロイヤルハワイアンと大違い。7月は普通だったが、12月のロイヤルハワイアンのプールは、入るのに一大決心がいるくらい冷たかった。プールサービスの係員に聞いたら、「ワイキキではここのホテルだけ、雨期は水を暖めている」とのこと。水が温かいので、プールの底に描いてある蘭の花も、心なしか元気そうに見えた。

深さは基本的に大人向けだが、手すりのある階段のところなら背が立つので、娘はいつもそのあたりで遊んでいた。このあたりの構造は、ロイヤルハワイアンと似ている。また、大きな浮きマットはダメだが普通の浮袋は使用OKというルールで、この点もロイヤルハワイアンと同じ。

プールには監視台があり、日中は監視員が常駐してした。プールサービス係員が交代交代で監視員を勤めていたが、何もやることがなくとても暇そうで、この仕事はかなりの苦痛ではないかと感じた。しかし、客の立場からはありがたい。小さなプールで人も少ないので、もしも溺れても3秒以内に助けてもらえそうで、深い安心感がある。小さな子連れでも、これならば安心して子供から目を離して熟睡できる。ロイヤルハワイアンには監視員はいない。

 プールサイドでの飲食

プールサイドでは、飲物は可だが食べ物はダメというルールで、ロイヤルハワイアンよりも厳しい。飲物の注文は、ロイヤルハワイアンのプールサイド・カフェのようなカウンターサービスの店がないため、プールサイドを歩いているウェイトレスやウェイターに頼むしかない。チップも必要なので、とても高い飲物になりそうだが、そのへんはちゃんと考慮されているようで、飲物メニューは安く設定されていた。白人の客が、部屋から持ってきた(たぶんABCで買ってきた)と思われる缶のバトワイザーを飲んでいたので、私たちも1回はビールを部屋へ取りに行ったが、ここまできて1ドルか2ドルを節約しても・・・、と面倒になって、以後はウェイトレスやウェイターに注文することにした。

味の方は、ロイヤルハワイアンと比較すると、アイスティはパイナップルの味が濃くてフルーティー、アイスコーヒーはちゃんと苦くて日本風の味、ということで、いずれもハレクラニの勝ち。

水着のままで食事をしたい場合は、プールサイドに隣接したハウス・ウィズアウト・ア・キーの屋外席が便利。屋内席は水着不可だが、屋外席(イスやテーブルもカジュアルな作り)なら、「上にTシャツを羽織っていて、裸足でなければOK」というドレスコードだった。

プールサイドの自分の席での食事を禁じているのは、プールをより清潔に保つためのルールと思われる。確かにロイヤルハワイアンでは、風が強いと、プラスチックのフォーク&ナイフやフライドポテトがテーブルから飛んでプールの水面に落下することがある(特に雨期)。しかし、プールサイドの席で食事ができた方が便利だし、気軽に食事ができる。ハレクラニとロイヤルハワイアンで異なるこのルール、一長一短ではあるが、私はロイヤルハワイアンの流儀の方が好きだ。

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